箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ソシャゲに飽きた人にオススメしたい買い切り型ゲーム① ~ ケイオスリングス3 ~

ケイオスリングス3

※ 今回の記事に ネタバレ はございません。安心してお読み下さい。

 

僕が過去にプレイしたソシャゲをレビューしてみる【13選】

 

 前回、↑ こちらの記事において説明しました通り、ソシャゲとの訣別を心に決めた僕が、是非とも皆様にオススメしたいスマホでプレイ出来る買い切り型ゲームを紹介します。その第1弾は「ケイオスリングス3」です(第2弾が続くかは不明)。

 

 この作品は、スクエニが  iOS/Android & PS Vita で出している超大作RPGです。シリーズ物になっており、過去作品として 1, Ω , 2 がありますが、物語に連続性は無いみたいなので、別に 3 から始めても問題無し。僕は過去作品をプレイしたことが無いのですが、全く別の作品と考えた方が良いみたいです。ざっくりとしたイメージを言えば、前作までは暗い重たい雰囲気、今作は明るい雰囲気ってな感じですかね。

 また、いわゆる買い切り型ゲームとなっており、最初のゲーム購入費さえ支払えば、追加課金は一切無く、ゲーム内のみで遊び尽くす事が可能。クリアまでの平均時間は、大体50時間ぐらい?でしょうか。僕は52時間ぐらい掛かりましたが、効率的にゲームを進めていれば、40時間未満でのクリアも可能だと思います。

 

 「どんな人に向いている?」と聞かれると、ちょっと返答に困りますが、昔ながらのRPGが好きな人壮大なスケールの冒険活劇が大好きな人 には、「とりあえずやっとけ」って言えるぐらいのオススメ度です。

 iOS版・Android版ですと、現在 2,800円(平成27年1月25日時点)もしちゃいますが、値段に見合うだけの内容と質は備えているかなと思います。新品のゲームを購入しようとすれば、普通に4,000円以上すると思うので、そのように考えると安い気もします。まあ、もうしばらく待って、値下げしてから購入するのもアリかもしれません。 

 

レビュー

 ではでは、早速レビューの方にいきたいと思います。なお、僕がプレイしたのはAndroid版であり、iOS版・PS Vita版とは少し仕様が異なるかもしれません。予めご了承願います。

 

1. 操作性:★★★☆☆

 キャラを動かす、コマンドを選ぶといった基本的な動きについては何の問題も無し。操作方法については、画面を左右分割にするか(両手持ち)、上下分割にするか(片手持ち)を選択でき、それなりに親切だとは思うけど、個人的には、左右分割画面で、右手で移動、左手で視点変更が出来るようにして欲しかった。

 まあ、そこは別に良いとしても、キャラの移動速度の遅さだけは要改善レベル。ゲームシステム上、同じマップを行ったり来たりするし、さっさと目的のポイントまで行きたい時(途中を省略したい時)が多いので、この移動スピードだと、結構ストレス。次回作やアプデ等で改善されていれば、すっごく嬉しい。

 

2. 音楽・グラフィック:★★★★☆

 まずは、音楽。

 このゲーム何気に音楽良いですね。主題歌である「世界ノ全部ガ敵ダトシテモ」は、後半になるに連れてその存在感を増し、物語の内容と相まって良い味出しすぎ。あと、後半のボス戦で流れる曲が個人的にベストでした。

 

 次に、グラフィック。

 グラフィックの綺麗さで言うと、多分、PS2のゲームと同じぐらい。PS2のゲームをよく遊んでいた人は懐かしい感じがすると思う。スマホのゲームとしては十分だし、ムービーも凄く良かったので、普通に満足出来るレベルです。けど、スマホ向けに作られたゲームだからかもしれないけど、タブレットでプレイすると微妙に表示が粗い。そこを対応してくれたら満点評価。

 

3. 戦闘・育成システム:★★★★☆

 ※また別の機会に改めて攻略記事的なものとして書きます。

 

4. その他のシステム

① 端末の日時依存の問題について

 このゲームは、1日1回オンスコインというゲーム内通貨がもらえたり、1日1回だけ「たまごん軍団」という経験値稼ぎのクエストを受けたりすることの出来る仕様が施されています。その他、1日1回だけ入手出来るギフトがあったり、各月ごとのゲストジーンやコロシアムボックス、特定日だけのバトルイベントなど、現実の時間に依拠した各種イベントが用意されていて、実にソシャゲ的。

 これって、まともにプレイしている限りにおいては、凄く難易度が高い話になるんですけど、完全オフライン仕様になっているため、使用している端末の日時をいじれば、1日何回でも上記イベントを発生させることが可能。人によっては、ヌルゲーになっちゃう可能性もあるってことなんですよ。この点をどのように評価するかはその人次第ですね。

 

② 手が届かない痒いところ

 まず、クエストとマップ。コイン集めのためにはクエストをこなしていくしか無いのですが、いちいち宇宙港まで行って、受注可能なクエストを選択するってのは非常に面倒。それだけならまだしも、上述の通り、移動速度が遅いため、それなりに広大なマップを行ったり来たりするのは、正直しんどいものでした。また、ただでさえクエスト達成効率が悪いのに、マップの仕掛けを毎回解除しなければならないのもしんどい。あと、世界樹やクリスマスマウンテンのように、一旦街に転送されるのもどうにかならないものか・・・。

 あと、メニュー画面でジーン一覧のようなものが無いのも不満の一つ。ジーン変更→ジーンを変更したいキャラを選択、というところまでいかないと、手持ちのジーンの能力が見れないのもちょっと痛い。

 最後に、ジーン合成とパーティーレベルUP。これをするためには、いちいちマリアイヴの庭園まで行かなければならず、これも面倒。ギフト合成はメニュー画面から出来るのだから、ジーン合成もメニュー画面から出来るようにして欲しいし、パーティーレベルのUPは、新しいジーンを入手した時点で、自動的に上がるようにして欲しかったです。

 

5. 物語・シナリオ:★★★★★

 結構、辛口なコメントを書いてきましたが、ストーリーは大満足。

 あらすじとしては、主人公(ナスカ)が、亡き父親の背中を追って、未知の惑星・マーブルブルーを冒険するエクスプローラーとなり、仲間たちと共に “パラディソス” と呼ばれる楽園を目指す・・・というもの。亡き父親を追って冒険家になるという点は、HUNTERXHUNTERっぽいし、仲間たちと冒険するという点はONE PIECEかな(笑)

 

 そんな感じで、物語がスタートするんですが、正直最初は退屈。というか暑苦しい。10代の青春真っ盛りの少年・少女たちが、拳を突き合わせ、「皆で頑張ろうぜ!」「力を合わせて困難を乗り越えようぜ!」的なセリフを吐きまくる。やれやれアクビが出るぜ・・・って感じで見ていたのですが、そう思っていたのは第1章の途中まで。

 第1章の途中から、物語が徐々に動き始め、「え・・・マジか・・・」と声を漏らすことの連続。最初の明るい雰囲気とは打って変わって、後半はシリアスな展開に。主人公たちの置かれている立場や意味も前半とは違ったものになり、あれだけ辟易していた青春のノリも、不思議と特に違和感のないものへと変わっていきます。

 

 物語全体を見てみると、本当に王道RPGって感じです。無難な感じなんだけど、本当によく練られていて、最後まで飽きさせない作りになってる。前半・中盤に伏線を張る際、例のごとく登場人物たちは何も説明してくれず、まさに「ゼーレのシナリオ通り・・・」状態なんですが、この回収の仕方も個人的には凄く好き。実際にクリアしてみて、何故ケイオスリングス3が人気なのか、その理由が分かった気がしました。