とある法務部員の備忘録。

某IT企業に務めるお気楽法務部員が、法律、ゲーム、生活、その他諸々を書き綴っております。

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地元の友人との今後の関係性について(後日談)。

前回の記事はこちら↓


 今回は前回の記事の続き。

 

 年末に実家に帰省した際、友人A・Bと会う機会があり、久しぶりに3人で酒を飲み交わすことになったので、その時のことを書き記したいと思う。

 なお、前回同様、決して明るい内容ではなく、厳しい口調も挟むことになると思う。そのため、人によっては気分が悪くなるかもしれないので、予めご了承頂きたい。

 

 友人Bに仕事のことを聞くと、言いづらそうに、今勤めているアルバイトについても、年明けの2月に辞めるとの答えが返ってきた。その次はどうするのか?という問いに対しても、何か明確なビジョンがあるわけでもなく、「適当に探す」という感じだった。

 前回の記事でも申し上げたように、私はそのような生き方でも良いと思っている。それがBの選択だし、こちらが口出しできる立場にもないからだ。だから、Bの返答に対し、私は、「ふーん」としか思わなかった。大変そうだな、と。

 

 ところが、その後、Bの口をついて出てきた言葉に、私は驚いた。「できれば、ひとつの職場にとどまって働きたい」と言うのだ。それはつまり正社員ということだと思うのだが、Bは「正社員ではなく」と言う。

 確かに、無期雇用への転換などもあるので、「正社員でなくても、ひとつの職場にとどまって働く」ことは、事実上可能である。だが、アルバイトですら、直ぐに辞めてしまうBが、数年にわたって同じ職場にとどまって働き続けるということに現実味が感じられず、その言葉に強い疑問を感じた。

 

 いや、それだけじゃない。私の胸中に去来した感情は、「憤り」だったと思う。

 

 無期雇用を目指している有期雇用労働者、正社員を目指している派遣社員ブラック企業からホワイト企業への転職を考えている正社員など、「ひとつの職場にとどまって働きたい」「安定した職に就きたい」と考えている人は世の中に沢山いる。

 そして、その大半の人が努力をしている。なにか資格を取ろうと勉強をしたり、語学力を身につけようと留学したり、人脈を広げようと各種セミナーに出席したりする。時間のない中で、皆必死になって努力をしている。

 ところが、Bに今取り組んでいることや努力していることを聞いても、「特にない」と言う。実際、Bがやっていることと言えば、インターネットやゲーム、漫画、パチンコなど、自らの欲求を満たすためだけの娯楽ばかり。何も努力していないのに、「ひとつの職場にとどまって働きたい」などと言うとは、とんでもない世間知らずか、無謀者のどちらかである。はっきり言って不愉快だった。

 

 おそらく、Bは、特に深いことを考えずに、自らの願望として、「ひとつの職場にとどまって働きたい」と発言したのだと思う。正社員として働くことは無理だと分かっているからこそ、「正社員じゃなく」と付け足したうえで。

 しかし、そのために自分に不足しているものを分析するでもなく、自らが欲しているモノを手に入れるために必要なものを検討するでもなく、無垢に、恥ずかしげもなく、こちらの心配などどこ吹く風で、自らの欲望を吐露した。

 

 時に、人間は世間知らずというか、怖いもの知らずというか、自らの身の程も知らずに、大それたことを口走ってしまうことがある。あるいは、大きな夢の前に心が折れてしまうことがある。むろん自分も心当たりがある。

 しかし、大抵の人間が、それがいかに身の程知らずの発言かを思い知り、または周囲の人間から馬鹿にされ、嘲笑され、揶揄され、死ぬほど悔しい思いをして、さらに努力を重ねなければならないことを学ぶ。そうでなければ、自らが到達したい場所には行けないことに気付くのだ。そして、人生はその繰り返しであることも知っている。

 

 勿体ぶらずにBに対する本心を言う。

 お前はさ。社会人どころか、下手したら高校生でも知っているような人生の厳しさを知らないんだよ。ていうか、人生の壁にぶち当たって、挫折すらしてないんだよ。だから、そんな世間知らずのことが言える。聞いていて、憤りを覚えるし、恥ずかしいし、めちゃくちゃ幼稚だと思う。お前と同じことを言う30代なんて居ないんだよ。いい加減気づけよ。

 でも、この声がお前に届くことはもう無いんだよな。残念だけど。

 

 死ぬほど努力したか?後になって後悔しないか?本当にやりきったか?

 私は、これからも自分に問い続けたいと思う。Bを反面教師として…ということではない。これまで持ち続けてきた思いを、今後も継続して持ち続ける。