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ネイティブである彼女に英語は教わらないと決めました。

 最近、彼女の発言に疑問を感じた…と言いますか、若干憤りすら感じたので、今回の記事を書いています。

 

 まず初めに。彼女は、帰国子女のバイリンガルです。小学生から高校生頃までの7〜8年間をアメリカで過ごし、帰国後、TOEICで満点(990点)を取ったと言っていたので、英語力はお墨付きです。ほぼネイティブです(以下「ほぼネイティブ」と言うのが面倒臭いので、単に「ネイティブ」と言います)。

 んで、彼女は現在英語をバリバリ使う仕事をしており、社内でも英語推進の担当をしているらしいのですが、あるとき、会社が、フィリピンから英語講師を招いて、英語の講習を行ったそうなんですね。

 

 今、日本では、フィリピン留学が人気ですし、オンライン英会話などでもフィリピン人の講師の方もたくさんいらっしゃいます。我々日本人からすれば、フィリピンの方が話す英語も十分上手いですし、教わることもたくさんあります。

 しかし、彼女は、そのようなフィリピン人講師の英語に対し、「発音が下手。訛りが強くて、ほんとにいい加減。私の方が断然上手い。」「なんで、フィリピン人を英語講師として招くのか分からない。」と吐き捨てました。

 

 私は、そのときの状況を知りませんし(その場に居合わせても、『英語上手いなぁ』と思ったでしょうけど…)、ネイティブの彼女からしたら、下手くそに聞こえたかもしれない。しかし、その言い方はないだろう、と思いました。

 

 まず、フィリピン人はネイティブではありません。英語も公用語のひとつですが、母国語が別にあって、第2言語として小学校から英語を学びます。いわゆる「フィリピン訛り」というものもあります。母語を英語とするアメリカで英語を習得した彼女からすれば、「ネイティブが話す英語とは違う」と感じたかもしれませんが、母語を英語とする国であっても、それぞれ訛りがあるし、そのような差異を無視して、「下手くそ」と吐き捨てることは、「ネイティブの話す英語が唯一正しい」という、上から目線に聞こえるんですよ。排他的と言いますかね。

 

 次に、私が「そんなことを言うなら、自分が教えればいいじゃん」と言うと、「英語の教え方が分からない」と言うんですよ。要するに、気づいたら英語を習得していたので、英語を習得するための方法論が分からないと言うわけですね(我々日本人が、特に文法などを意識することなく日本語を習得したのと理屈は同じです)。

 これを聞いて、私は「馬鹿か」と思いました。なぜフィリピン人の方が英語講師をできるのか、多くの日本人から支持を得ているのかと言うと、母国語ではない英語を習得するための方法論を会得されているからです。私たちだって、外国人から「日本語を教えてくれ」と言われても、おそらく何を教えればいいのか分からないでしょう。「日本の会話には、ボケとツッコミというお決まりの流れがあり、ツッコむときは『なんでやねん』と表現するんですよ」といった豆知識ぐらいは教えられるかもしれない。しかし、日本語を習得するための文法とか語彙とか、そのプロセスを示すことはできません。「言語を話すことができる」ということと、「言語を教えることができる」ということは、全くの別物です(というか、英語の教え方が分からないのに、社内の英語推進なんて出来るのか…?)

 

 最後に、ノンネイティブである日本人が、英語の発音、アクセント、イントネーションを習得するのは至難の業です。かなりの時間と努力を要します。私も、英語の発音はかなり矯正した方だと思いますが、それでもネイティブの英語には程遠く、フィリピンの方が話す英語レベルの足元にも及びません。どんなに頑張って話しても、「日本人訛り」が出ます。

 そんなレベルなので、「訛り」がどうとか、「フィリピン人はネイティブじゃない」とか、偉そうに言ってる場合ではありません。その中で、「フィリピン人の英語の発音は下手くそ」と吐き捨てる彼女を見て、脱力したと言いますか、おそらく大半の日本人はネイティブレベルに到達していないと思いますが、その大半の日本人の英語をも否定された気分になりました。

 

 断っておきますが、ネイティブスピーカー全員が、彼女と同じ考え方を持っているとは思っていません。むしろ、そうではない人の方が多いと信じています。

 ただ、彼女に関して言えば、ある種の特権意識と言いますか、「ネイティブではない人が話す英語を見下している」ように映りました。今後、私は、英語に関して、彼女に何かを聞くことはないし、教えを請うこともしないと決めました。

 

 最後に。。余計なお世話かもしれませんが、フィリピンへ留学される方、現在オンライン英会話などでフィリピン人講師の方に英語を教わっている方、最高の先生、最高の友人とともに、英語学習を頑張ってください!