箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

書評

続・「反応しない」ということ。

今から約1年半ほど前に、僕はこういうブログ記事を書いた。 pochitto.hatenablog.com これからの人生のテーマを「反応しない」と設定したのだ。 他人の評価、ネット上で交わされる意見、言葉の暴力・・・云々。そういうものを見るたびに「反応しない、反応し…

「少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方」について率直に感じたこと。

ここ数日はシナリオ創作系のインプット作業ばかりやっていて、今日もずっと本を読んでいた。それがこちら。 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方(週刊少年ジャンプ編集部) (集英社単行本) 作者:週刊少年ジャンプ編集部 …

「荒木飛呂彦の漫画術」から学んだこと。

昨日に引き続き、今日も創作ノウハウ系の話をちょっくらと。 今回、読ませて頂いたのは「荒木飛呂彦の漫画術」。今日届いたばかりなんだけど、既に付箋だらけになっているのはご愛嬌ということで。 荒木飛呂彦の漫画術【帯カラーイラスト付】 (集英社新書) …

「シナリオ・センター式 物語のつくり方」を読んだ感想レビュー

今回はシナリオ創作に関する書籍レビューを。 それがこちら。 シナリオ・センター式 物語のつくり方 プロ作家・脚本家たちが使っている 作者:新井一樹 日本実業出版社 Amazon 前回、お伝えしたとおり、シナリオに関するインプットもぼちぼちやっていきたいと…

「ガチアクタ」を全巻読んだのでレビューを兼ねて研究していく。

今日は練習というより作品の研究を。 つい最近、Pinterestで裏那先生の絵柄に一目惚れしてしまい、その勢いで「ガチアクタ」全巻をAmazonで早速注文した。 …ただし、最初に正直に告白する。 僕はマガジン系のバトル漫画をほとんど読んだことがない。 ガッツ…

「漫画貧乏」が指し示す未来について考えてみる。

こないだブックオフに立ち寄った時に、佐藤秀峰先生が書いた「漫画貧乏」という本がふと目に留まって、この本をちょっと読んだのね。今日はその感想をちょっと。 漫画貧乏 作者:佐藤 秀峰 佐藤漫画製作所 Amazon 漫画だけで食っていける漫画家なんてほんの一…

伴名錬とSF小説の現在地

伴名錬のSF短編集を読む前の僕は、「伴名錬という人はさぞかし有名なSF作家なんだろう」と思っていた。「SF 小説 おすすめ」といったワードでネット検索すると、決まって伴名錬の作品か、伴名錬のSF小説アンソロジーが検索上位に並んでおり、その事実が僕を…

野田洋次郎の「ラリルレ論」を読んで。

今、RADWIMPSの野田洋次郎のエッセイ本「ラリルレ論」を読み進めている。 僕は活字をたくさん読むと目と頭が盛大に疲労してしまって、それ以上何もやる気が湧いてこなくなってしまうから、毎日ちょっとずつ読むようにしている。 ラリルレ論 作者:野田 洋次郎…

新海誠、浅野いにお、リアリズム、現代的多様性

僕は新海誠監督と浅野いにお先生はクリエイターとして近しい位置にあるのではないかと思っていて、若者の満たされない思いとか、発展途上にある若者の苦悩とか、不条理な社会に翻弄される若者とか、要するに「若者の不完全な自我」にフォーカスを当てている…

「マンガ脚本概論」は物語を作る人にとって一番大切なことを伝えている。

世の中は、数多の脚本指南書で溢れかえっている。大きな書店に行けば、必ずシナリオ制作に関するコーナーがあって、そこには花屋の店先に並んだ色とりどりの綺麗な花のように、「物語とはこう書くんだよ」と訴えかける本がズラリと並んでいる。 物語創作に関…