箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

久しぶりの更新なので、取り留めのない話をします。

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 誰に向けて書けば良いのか分からないのですが、お久しぶりです。

 約半年ぶり?のブログ更新です。過去に一度、半年ぐらいブランクを空けたことがあったのですが、2度目の長期サボりです。正直、ブログの書き方忘れました…笑

 

 昨年末ぐらいからとにかく忙しかった…。途中、香港に行ったりしてました。気付いたらもう2018年も半分近く終わってる!怖っ!

 

 というわけで、本日は取り留めのない話をいくつか。

 

 

初めて炎上を経験して分かったこと。

 私はこのブログ以外にも、とある別のブログを運営しており、実は、そちらはちょくちょく更新していたんですが(忙しいんちゃうんかい笑)、そのブログにて、人生で初めて炎上を経験しました

 そのブログでは、意見が割れやすいジャンルを取り扱っており、反対意見や批判があるのは分かっていたんです。実際、そういう批判コメントはたまに来ていましたし。

 

 私は、そういう反対意見を持つ人を排除したり、頭ごなしに非難することはなく、こちらも至って冷静に返事を書くなどして対応していました。反対意見の依拠するところも分からなくはなかったので。

 ところが、あるとき、批判とは呼べないただの誹謗中傷としか受け止められないコメントが寄せられたのを契機として、炎上まっしぐらとなります。

 

 このコメントをスルー出来たら良かったんです。ええ。私にスルースキルがあれば。しかし、そのときの私は冷静さを欠いており、このコメントに対し、「こういうコメントは如何なものか」と指摘しました。「純粋な批判コメはちゃんと向き合うよ。でも、無意味な誹謗中傷コメはやめてね」というニュアンスで書いたんですけど、ロジックの通用しない相手に絶対言っちゃダメなやつでした。

 すると、その方から再度誹謗中傷コメントが届き、(たぶん)Twitterとかで拡散したんだと思いますが、その方に同調する他の方が、ぶわぁ~っと押し寄せてきて、コメント欄が凄いことになってましたね(笑)

 

 …私は学びました。

 まず、意見が割れやすいジャンル・話題は出来るだけ避ける。どうしても主張したくて仕方ないとき、声を大にして叫ばないと気が済まないとき以外。これが一番。バチバチ火花を散らしているA国とB国の国境に足を運んで、A国の肩をもつようなことを言うなんて、相当覚悟がないと無理。軽い気持ちでやるべきじゃない(軽い気持ちでやってたわけじゃないけれども)。

 もう一つ。誹謗中傷コメントが来たとしてもスルーする。これが一番。向こうはこちらを痛めつけたいだけの可哀想な人なので、気が済むまで言わせてあげる。言い切ったら勝手にどこかに行くから。これが間違いなく一番被害を最小限に抑えることができる方法だと思います。

 

 今回の一件で、ネット社会を生き抜くためにスルースキルが重要と言われている意味がやっと分かった気がします。

 

大谷翔平選手の成績を予想したうえで…。

 凄いですね。大谷選手。

 メジャーリーグという世界最高峰のレベル環境で、投手と打者の二刀流を、トップクラスのクオリティでやってのけるという、「漫画の主人公かよ」とツッコたくなるような能力もさることながら、23歳にして、あの落ち着きっぷり。いやいや、大人すぎるだろw

 

 はい。というわけで、野球の素人が、大谷選手の今季の成績を勝手に予想したうえで、もし、大谷選手の今季の成績が、投手・打者ともに私の予想を上回った場合、来季、現地に観戦しに行くことにします!(勿論そうじゃなくても行きたい)

 

  • 投手:12勝、180奪三振、防御率3.50
  • 打者:打率.290、15HR、80打点

 

予想はこんな↑感じで…(上で挙げた成績項目以外は考慮しません)。

 

TOKIO山口メンバーについて。

 時期を逸した感が拭えないですが、元・TOKIO山口さんに対して、今思うことを書いてみます。

 

 色々意見があると思いますが、こういう刑事事件に関する報道を行う際、刑事責任に関する言及はとことん慎重になるべきだと思うのです。有罪判決を受けるまでは何人たりとも無罪と推定されるのですから。書類送検されようが、被疑者が罪を認めていようが関係ありません。

 ところが、今回の報道を見ていると、山口メンバーが犯罪を起こしたことを前提として、バッシングがなされているようにお見受けしました。この風潮ってどうなんでしょうね。高畑裕太さんのときも同じことを思いましたが。。

 

 山口メンバーは最終的に起訴猶予となっており、刑事責任は負いませんが、その一方で、契約上の責任や道義的責任はあると思います。被害者との間の示談契約、スポンサーとの間の契約、ジャニーズ事務所との間のタレント契約など。タレントはイメージが命ですから、「疑惑」を持たれた時点でNGというケースもあるでしょう。

 だけど、それは当事者間で解決されるべき問題であって、他人が首を突っ込むことではないのでは?と思えてなりません。少なくとも、事件と全然関係のないTOKIOの他メンバーが謝罪会見を開くような問題なんですかね。今回はそのことを強く感じました。

 

さいごに

 取り留めのない話をすると言いつつ、3つぐらいしか話題を出していませんが、最後にもうひとつだけ。

 

 普段、缶コーヒーを飲まない人にはどうでも良い話ですが、

 

日本の缶コーヒーが冗談抜きで一番旨いです。

 

 はい。というわけでまた!

 

厳格な自主的ルールを定めることの弊害

厳格な自主的ルール_反感

 先日、当ブログでも書かせて頂いた神戸製鋼所の報告書の中に、「厳しすぎる社内規格」と題して、次のような記載があります。

真岡製造所等、一部の工場では、顧客規格よりさらに厳しい社内規格を設けていた。これは、そもそもより厳しい社内規格を設ければ、事前に工場の工程能力の不足に気づき、それを是正すれば顧客への不良品の流出を防げるとの考えで導入されたものである。しかし、本来出荷基準は顧客規格合格判定であるべきところを、社内規格を満たしていないと出荷できないといった仕組みとしていた。さらには顧客規格の厳格化が進み、一部の製品においては、社内規格はそもそも守れない規格として常態化していたこともあり、社内規格を満たさない場合において、工場の生産能力の見直しや顧客規格の緩和申し入れ等、正規の手続きを行うことなく、改ざんが行われるようになったと考えられる。

(下線は筆者によるもの)

 

 これを字面通りに解釈するのであれば、本来顧客規格が基準となるべきところ、それよりも厳しい規格を設けていたがために、「社内規格は守れない基準」という認識が従業員の間で一般化し、社内ルールを暗黙のうちに破る風土を作る原因となってしまった…と。

 ただ、ルールを厳格化することは、一見すると「コンプライアンスを重視する風土作り」に一役買っているようにも思えます。それでも、このような厳格な社内規格を設けていたことが、今回の不適切行為の原因の一つと分析したことは注目に値します。

 

 本記事では、この点を取り上げ、自主的ルールの在り方について考えてみたいと思います。

 

厳しすぎる自主的ルールは反作用を生む。

 私は、上記の分析は、かなり鋭いと思いますし、的を得ていると思います。

 その理由についてですが、第一に、本来のルールよりも厳しい自主的ルールを定めることは、かなりの確率で反作用(反感)を生むことになると考えられるからです。

 

 例えば、ある運送業者において、自主的に、ドライバーによる走行スピードを「法定制限速度マイナス10キロ」と設定していたとします。法定制限速度が40キロの道路においても、30キロで走行しなければならないというルールです。

 特にノルマが課せられているわけでもなければ、そのような自主的ルールに対して、反感は生じないかもしれませんが、1日にこなさなければならない運搬ノルマなどの定量的な作業が定まっていた場合、このような自主的ルールは「足かせ」でしかなく、自主的制限速度を定めて安全運転を徹底させつつ、その一方で運搬ノルマを課すことは、相反する事柄(ダブルバインド)を従業員に強いていることになります。

 

 そうすると、従業員から「安全運転を徹底させつつも、売上のために運搬ノルマを課すことは矛盾してるじゃないか」「そもそも、法定制限速度でいいじゃないか。自主的ルールを定めることに意味なんてあるのか?」という反感が生じることが予想されます。

 神戸製鋼では、厳しい社内規格を定めつつも、現場に収益を求めたがために、従業員による反作用が生じたのだと想像できます。そして、誰も自主的ルールなんて遵守しなくなったのだと。

 

ルールを破る心理的ハードルを下げることに繋がる。

 自主的に定めた社内ルールを破っているだけであれば、社内の問題だけで済みます。しかし、神戸製鋼では、そのような社内規格だけでなく、顧客規格も遵守されていませんでした。

 私は、社内規格と顧客規格は、対内的・対外的な問題だけでなく、別の問題も孕んでいると考えています。すなわち、「一度ルールを破れば、その次のルールを破る心理的ハードルが低くなる」という問題です。

 

 これは、コンプライアンス違反事例ではよくあることなんですが、常習的な違反者の中には、最初のうちは、違反回数は少なく、違反の程度も軽微だったのに、ルールを破ることによって、本人の中でストッパーが外れてしまったのか、徐々に違反回数が増えるなどしてエスカレートし、違反の程度が重くなっていったという人もいます。

 また、厳格な社内ルールを定めて運用していたところ、現場から悲鳴が上がり、「今回だけは特別に認めてもらえませんか?」といった相談に応じて、例外を許容しているうちに当初のルールが形骸化し、原則と例外が逆転してしまう現象にも近しいものがあります。こういうことが常態化すると、現場には「どんなに厳しいルールでもゴリ押しすれば何とかなる」という風潮が漂うようになり、そのうちルールを軽視して、相談をせずにルールを破る人も出てきます。ルールの厳格さが希薄化し、知らず知らずのうちに、ルールを破ることに対するハードルが下がっているのです。

 

 以上を踏まえ、厳格な自主的ルールを定めることは、単に従業員からの反作用を生むにとどまらず、その次のルール(本来遵守しなければならないルール)まで危険に晒しているのではないかというのが私の意見です。

 

まとめ

 神戸製鋼の報告書によると、厳しい社内規格を設けた理由について、「より厳しい社内規格を設ければ、事前に工場の工程能力の不足に気づき、それを是正すれば顧客への不良品の流出を防げるとの考えで導入されたものである」と述べられており、言わんとしていることは凄くよく分かります。

 ただ、法令や契約上の仕様よりも基準を厳格にするなら、それ相応の合理性が必要ですし、全ての従業員を納得させるのは無理でしょう。上記のとおり、弊害の方が大きいと思われます。神戸製鋼の事案を見ていますと、そんなことにも気づかされます。

神戸製鋼所「原因究明と再発防止策に関する報告書」について

 少し遅れましたが、神戸製鋼の報告書を読んだ感想を書き留めておこうと思います。

 なお、報告書は こちら から閲覧できます。

 

 

神鋼は不適切行為の原因をどう分析したか。

 報告書によると、今回の不適切行為の原因は、次の5点にあるとまとめられています。

(1)収益評価に偏った経営と閉鎖的な組織風土
(2)バランスを欠いた工場運営
(3)不適切行為を招く不十分な品質管理手続き
(4)契約に定められた仕様の遵守に対する意識の低下
(5)不十分な組織体制

 

 これらの見出しだけを見ていると、企業不祥事が起こるメカニズム・原因には、ある種の普遍性のようなものを感じます。収益を追求する偏向経営、上層部に意見できない風通しの悪い企業風土、下部組織への権限移譲・裁量権肥大による監視機能の不全、独自の社内ルールの横行、経営上層部と現場との間の問題意識の剥離、長期にわたる不適切行為の継続による遵法意識の低下など。

 以下、原因項目について抜粋しながら目を通していきたいと思います。

 

収益評価に偏った経営と閉鎖的な組織風土

 神戸製鋼は、収益重視の評価を推し進め、経営のスピードと効率化を図るために下位組織に権限を委譲し、その結果、各組織での自己統制力に依存する状況となったと分析したうえで、次のように続けます。

本社経営部門による事業部門への統制が、収益評価に偏っていたことから、経営として工場において収益が上がっている限りは、品質管理について不適切な行為が行われているような状況にあるか否か等、工場での生産活動に伴い生じる諸問題を把握しようという姿勢が不十分であった。
この経営管理構造が、「工場で起きている問題」について現場が声を上げられない、声を上げても仕方ないという閉鎖的な組織風土を生んだ主要因と認識する。

 

 ここで言わんとしていることは分かりますが、収益が上がっている限り、現場での諸問題を把握しようとしない経営陣の姿勢が、批判的意見を封殺する閉鎖的な組織風土を生んだというより、そのような消極的な姿勢が、不適切行為の常態化を招く湿度の高い環境造成に繋がってしまったと言う方が適切のような気がします。「閉鎖的な組織(人の固定化)」という項目(13頁)においても同様の趣旨のことを述べているように思うのですが、どうなんでしょうか。

 批判的意見・内部告発を封殺するような動きがあったのであれば、自浄作用の機能不全という別の問題になると思いますが、2003年にコンプライアンス委員会が設置され、内部通報制度が導入されているものの、この点については、「品質に関しては過去大きく問題になった不適切事案の再発防止を念頭に注力してきており、今回の問題のような顧客仕様遵守に力を割いてこなかった側面があることも否定できない(15頁)」と述べるにとどまっています。

 

契約に定められた仕様の遵守に対する意識の低下

 ここでは、要求品質よりも顧客満足度、すなわち生産量や納期が優先されるようになり、顧客との深い関係性の中で生じた従業員の意識の変化について触れられています。

担当者の中には製品が顧客仕様に適合するか否かではなく、顧客からのクレームを受けるかどうかが重要であるという考えに変質していった者もいた。そのような者が検査項目と工程能力を総合的に考慮しながらクレームを受けない範囲で改ざんを行って業務を進めていたと推察される。

(太字は筆者によるもの)

 

 これはどの企業でも当てはまる問題で、たとえ監視機能が不全に陥っていなかったとしても、担当者が、企業と顧客の双方にとってwin-winとなるような最適解を見つけようとした結果、法令や社内ルールとは異なる独自の基準が生まれることもあります。

 あとで、このような問題が発覚し、担当者にヒアリングをすると、本人に全く悪気はなく、むしろそれが正規のルールだと認識していた社員もいます。要するに、神戸製鋼で常態化していた独自ルールの構築というのは、ルールを破る積極的動機がなく、遵法意識が低下していない状況下においても起こるものであり、このような些細な従業員の意識の変化に対し、管理部門は恒常的に注意を払う必要があります。

 神戸製鋼では、そのような独自ルールに基づく不適切行為が継続・常態化していったとのことですが、この点を早期に発見できなかったことは、コーポレートガバナンスの観点から見たときに致命的でしたね。

 

不十分な組織体制

 高度の専門性ゆえに各事業所の裁量が大きいことなどが理由でしょうか。品質管理が十分に行き届いていなかったどころか、「アルミ・銅事業部門の直轄組織である企画管理部、技術部には品質監査機能は無きに等しい状況」だったと述べられています。また、「品質保証や品質管理に係わる教育も体系化されておらず社内研修も不徹底であり、意識改革が図られることがなかった」と、かなり自省の念を込めた分析をしています(15頁)。

 ただ、「コンプライアンス機能の逐次強化を図ってきた」とはいうものの、倫理相談室やコンプライアンス委員会の具体的な施策内容については触れられておらず、相談件数などについても開示されていません。また、2010年に設置された「ものづくり推進部」について、品質監査機能の設置が見送られた理由も不明確であり、再発防止策として、品質保証部・品質監査部を設置することにより、過去の不透明な部分については蓋をするという印象も受けます。

 

再発防止策について

 最後に、再発防止策について少しだけ触れます。

 私が気になったのは、「言いたいことが言い合える活気ある職場風土づくり」という部分。これ、どの企業もやろうとしてなかなか出来ないんですよね。

 

「なんでも言い合える、耳に痛いことも言える」風土を築く。

職場単位での本音で意見が言い合える場や、工場トップと職場の階層別の対話の場を設け、風通しの良い職場づくりを進める。

 

 凄く大事なことですが、経営上層部や現場責任者とコミュニケーションをとる場を設けるだけではダメだと思います。経営者と従業員の距離が近いから「風通しが良い」と言うなら、毎日社長と従業員が顔を合わせる中小企業は全て風通しが良いことになりますけど、決してそんなことはなく、物理的距離なんて関係ないんですよ。

 神戸製鋼の場合、品質検査フローの見直しなど、他にも取り組まなければならない課題が山積していますが、是非組織として生まれ変わって欲しいと願います。

ブログサークルを利用してみた感想を少し。

ブログサークル_感想

 他のブロガーさんが、「ブログサークル」というブロガー向けのSNSをご紹介されており、ちょっと気になったので登録してみたんですが、結論から言いますと、登録したものの、2~3日で直ぐに退会しました。

 なぜ登録したのか、そしてなぜすぐに退会したのか。このあたりのことをちょっと書いてみます。ブログサークルにご興味のある方にとって、何かしらのご参考になれば幸いです。

 

私が面白いと思った点

 ブログサークルの詳細は省きますが、ブロガー同士が繋がれるミクシィのようなSNSをご想像頂ければ分かりやすいのではないかと。ちなみに「ブログランキング」で有名なアットウィズが運営しています。

 単純な作りだけで言えば、ブログランキングSNS機能を追加した感じです。目新しさはないのですが、「ブログ」をフックとしている点は、面白いと思ったんですよね。ありそうでなかったと言いますか。

 

 他の方のブログを拝見していますと、凄く考えさせられる記事や面白い記事がたくさんあって、それにコメントしたり、意見交換をしたいと思うときもあるんですが、コメントをつけると、その方のブログを荒らしているような気がして躊躇することもありますし、ブコメだと(基本的に)双方向性がありません。

 

    しかし、ブログサークルなら、同じジャンルを扱っているブロガーさんと繋がり、掲示板機能などを使って特定のテーマについて議論することも出来ますし、SNS上でブログ記事に対するコメントを寄せることもできます。

    また、自身のブログで取り扱っていないジャンルについても、「サークル」と呼ばれるミクシィで言うところのコミュニティに入れば、意見交換をしたり、その話題について盛り上がることもできます。ブログで書くほどでもないジャンルについて、他のブロガーさんと繋がってみたいという欲望も満たせるんじゃないかと。

 

    要するに、ちょっとミクシィぽいものを期待して登録してみたんです。上手く活用することが出来れば面白いんじゃないかと。

 

私が直ぐに退会した理由

    うーん。ただ、期待したものとは少し違いました。批判的になってしまうかもしれませんが、以下、直ぐに退会してしまった理由です。

 

アクティブユーザーが少ない。

    まず、単純にアクティブユーザーが少ないように思います。サークルの数もそれほど多くないですし、よく見ると、コメントしてる人が同じユーザーさんだったりします。

 

jitekineko.com

 こちらの記事によりますと、2017年5月17日時点で、過去に登録されていたものを含めて、8937ブログが登録されており、そのうち約3割ぐらいがアクティブユーザーであるとのこと。

 コンスタントに月間300~400ユーザーぐらいのペースで増えているらしく、現在はもう少し多いと思いますが、私のように登録してみたものの、その後退会したり、非アクティブになったユーザーの方も多いのではないかと思います。

 

相互フォローなどがメインの目的になっている。

    アクティブに利用されている人も、メインは相互フォロー・相互登録などが目的になっているように思いました。そういう趣旨のサークルは登録数も多いですし、活発に更新されています。

 

 …ただですね。はてなでは、意図的であるか否かを問わず、相互ブックマークを頻繁にやると、「互助会」と揶揄され、定期的に読ませて頂いているブログさんほどブックマークしづらい雰囲気があります。そのガス抜きと言いますか、代替場所としてこういうSNSが醸成されて欲しいと思うのですが、あまりそういう使われ方はされていないのですね。交流目的だったら、FacebookとかTwitterをやれ、と。そういうわけですか。

 

スマホアプリがない。

    あと、スマホアプリがないのは痛い。今の時代、スマホ専用アプリで見れないSNSって手軽さがないですし、いくらブロガーを対象としているとはいえ、ブラウザからしかアクセスできないというのはちょっと。。

 登録したものの、その後幽霊ユーザーになってしまったり、退会した方の中には、この点が大きかった人もいたんじゃないでしょうか。

 

結局のところ

 他のブロガーさんと繋がるSNSとしてはTwitterなどで十分であり、こういうSNSがブロガーのプラットフォームとなることは無いんだろうな、と思います。ぐぐたすを利用していても同じことを思いましたが。

 何と言いますか、「何かが足りない」んです。専用アプリがないことだったり、ユーザビリティが微妙だったり。Twitterに取って代われるほどのパワーがなく、現状としては、ユーザーが集まりにくい・定着しにくいと感じます。

 

 私のように、Twitterを利用していない者にとっては、こういうSNSの隆盛は大歓迎なんですけど、残念ながらそこまでは至っていないと思います。

インターネット上のダフ屋行為の規制について

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 ヤフオクが、転売目的で入手されたチケットを出品禁止とするガイドライン改訂を行いましたが、ネット界隈では、様々な反応がありますね。「転売目的かどうかなんて、どうやって判断するんだ?」など。

 当該ガイドラインには、「転売する目的で入手したと当社が判断する」とあるので、ヤフーさんのさじ加減で決まるのでしょう(チケットの出品回数・頻度など、何かしら基準はあると思いますが)。

 

 チケットの高額転売の主戦場となっていたヤフオクにおいて、このような規制がなされたことにより、今後より一層インターネット上でのダフ屋行為に対する議論は熱を帯びていくと予想しますが、これについては周知のとおり様々な問題があります。

 なお、本記事において「ネットダフ屋行為」とは、インターネット上において、最初から転売する目的でチケットを購入する行為や、そのようなチケットを高額で転売する行為のことを指します。

 

 

ネットダフ屋行為を法的に規制できるか?

 私は、ネットダフ屋行為について、抜本的な解決策は法規制を及ぼす以外にないと思っていますが、そのような法規制を本当に実現できるかは疑問です。

 最初から転売目的で購入することも、それを転売することも、自由経済社会においては私人の自由であり、ネットダフ屋行為のみを規制する合理性が見当たらないからです。リアルダフ屋の場合は、つきまとい行為や購入強要行為を伴うため、公衆の安心・安全の保護という理由をこじつけることも可能ですが、ネットダフ屋行為にこの理は通じないでしょう。

 

 ただし、下記gktojoさんがご紹介されているイギリスの「Consumer Rights Act 2015」のように、チケットの転売時において情報提供義務を課すといった規制は、日本でもあり得るとは思いますが。。

gktojo.hatenablog.com

 

 結局のところ、当面は、ヤフオクのように、セカンダリマーケットが自主的な規制を行うか、販売者側が転売ヤーを排除するための方策を検討するなどして、チケット転売問題と向き合っていくしかないのだと思います。

 

経済学者や経済ジャーナリストの視点

 経済学者や経済ジャーナリストは、どちらかと言うと、ネットダフ屋行為の規制や取締りに批判的な記事を書かれたりしています。ツッコミどころは満載なんですけどね。例えば、筈井さんという経済ジャーナリストが執筆された記事がこちら。

news.infoseek.co.jp

 この中で、大阪大学大竹文雄教授の見解に言及し、大竹教授は、抽選制度の場合だと、抽選に外れた熱烈なファンは、転売ヤーからコンサートチケットを入手する便益を受けることができるといった点で、転売ヤーの存在意義を認め、

 

「アーティストにとっても、大したファンでもないのに、偶然チケットの抽選に当たった人たちがコンサート会場に交ざっているよりも、熱烈なファンでコンサート会場が埋め尽くされている方がうれしいのではないだろうか」

 と主張。これに対し、筈井さんは「この指摘は正しい」と無条件で認めていますが、え?そうなんですか?抽選って、ファンクラブなどに入会されている方の中から選ばれるんですよね?「大したファンでもない」人が、「偶然チケットの抽選に当た」るという想定自体がおかしくないですかね?

 

 また、↓こちらの記事では、「チケット転売は、経済学的にはOK」と主張。

gendai.ismedia.jp

 そもそも、主催者側がチケットの市場価値をはき違えているのが原因であると指摘。チケット販売をオークション方式にすれば、転売しようとする人の利ざやをゼロに収束させることができ、定価販売よりはるかに転売目的の人の排除につながるとしています。

 確かに、これは経済学的には正しいんでしょう。定価の何倍もの価格で転売しても、取引が成立してしまうから転売ヤーが暗躍するのであって、完全競売方式にすれば、最初からチケット価格が吊り上がり、転売ヤーにとってチケットを転売する旨味はなくなります。

 

 しかし、オークション方式で得をするのは、主催者とお金持ちのファンだけであり、金銭的に裕福ではないファンや、もっと色んな層のファンに来て欲しいと願うアーティストなどにとってはデメリットしかないですね。

 ちなみに余談ですが、ビリー・ジョエルは、自身のライブの最前列には気取ったお金持ちしか来ず、本当に来て欲しいと願う熱狂的なファンが最後列に追いやられていることに気づき、最前列のチケットの販売をやめ、これを最後列のファンに配布するという男前な行動をとっています。

www.billboard.com

 

オリラジあっちゃんの構想

 そんなこんなで、電子チケットの発行、顔認証システムの導入、主催者側による公式二次流通サイトの形成など、ネットダフ屋行為を排除するための方策が取り入れられていますが、個人的に面白いと思ったのは、オリラジ・中田さんが発案した「ジャスト・キャパシティ・システム」。

lineblog.me

 さすがあっちゃん。チケット転売における問題の本質を論理的に分析したうえで、この方法を考案されています。

 簡単にまとめると、①複数の会場を仮押さえた状態で、チケットの販売上限数を決めずに、とりあえず販売開始→②チケットの売れ行きから観客数を予測して会場を本決定→③実際に売れた数に応じて、座席数を決定…という流れ。これならチケットが売り切れることもないし、全員定価でチケットを入手できるので、チケットの転売が成立しません。転売ヤーさん、残念!ってわけですね。

 

 ただ、中田さん自身が認めているとおり、このジャスト・キャパシティ・システムが通用するのは、規模の小さいライブだけであり、1回で何万人も集まる超人気アーティストのライブやコンサートでの導入は無理でしょうね。。

 

個人的に思うこと

 ネットダフ屋行為は、随分と昔から問題視されており、昨年にはアーティストたちがチケットの高額転売に反対する声明を出しましたが、このようなタイミングでヤフオクガイドラインを改訂したのは、音楽業界全体でライブ興行の市場規模が拡大していることが大きく関係していると思われます。

この10年で市場は3倍、好調なライブビジネスの影に隠れた本質的な課題<エンタメ×ITの未来>まつだかついちろう - 幻冬舎plus

 

 CDは売れないかわりに、ライブは順調。そうなると、ますます転売ヤーの暗躍が懸念されますが、ライブ興行市場を拡大していくためには、転売ヤーの存在は邪魔でしかありません。主催者側には一銭も転売益は入らず、大切なお客様であるファンのお財布にも限界があるからです。

 ヤフオクは、チケット転売によって得をする側ですが、音楽業界から相当な圧力が掛かっていたのではないかと想像します。ヤフオク自体が「転売をする場所」であり、転売目的を否定することは、自分たちのビジネスを否定しているに等しく、今回の改訂はそういう時勢に逆らえなかった末の苦渋の決断と考えるのが自然です。

 ネットダフ屋行為に対する今後の法規制や業界の動向に注目していきたいと思います。