箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

時事ネタ

現代人にとって正しい言葉遣いはタイパが悪い。

最近、活字メディアの誤字・脱字の多さが目につく。 ちょっと気になるというレベルではなく、ものすごーく気になる。いや、何だったら目も当てられないほど酷いと思っている。 例えば、↓この記事。 kusanomido.com 現在は既に修正されているが、当初の見出し…

働かないおじさんが無敵の人の受け皿になる社会

まだ会社員をやってた頃の話。お得意先の会社にいわゆる "働かないおじさん" がいた。 まあ、実際のところ、その人が働かないおじさんかどうかは知らない。本当はめちゃくちゃ働いている人なのかもしれない。なので、今回の話は、私の中で勝手にそう思ってい…

【ネット表現・N国党】表現の自由はどこに向かうのか?

NHKから国民を守る党(以下「N国党」)の代表・立花氏が、N国党のことを「気持ち悪い」等と批判したマツコ・デラックスさんに激高し、「5時に夢中!」の生放送が行われているTOKYO MXに抗議に出向くなど、彼の一連の行動がにわかに批判を浴びています。 ここ…

引きこもりに関する一連の報道・論調と「日本の切り札」論について

すみません、以下に記すことは、個人の主観と憶測が多分に含まれています。 引きこもりの息子(44歳)を殺害した元事務次官の男性(76歳)について、警察に連行される姿を見ていると、私の勝手な印象で申し訳ありませんが、「やっと終わった」という安堵の表…

少年革命家・ゆたぼん君を持ち上げている周囲の大人に思うこと。

最近、「ロボットになりたくない」との理由で、不登校を貫いている「少年革命家」こと、ゆたぼん君が話題になっとりますが、個人的には、ゆたぼん君を持ち上げている周囲の大人に対して、ちょっと思うことがあります。 なお、ゆたぼん君の詳細事項については…

在学中の司法試験の受験を認める?これからのロースクール制度について。

いやぁ、司法試験制度・法科大学院制度をめぐって、国の対応は迷走しまくってますね。法科大学院在学中に司法試験の受験を認める制度変更を検討しているそうですよ。 www.bengo4.com 確かに、この制度変更に批判が集まるのは分かります。「何のためのロース…

バラエティー番組における「やらせ」と「ポスト真実」

日本テレビの人気番組「イッテQ」において、やらせ疑惑が沸き上がっていますが、テレビのバラエティー番組におけるやらせについて、私は、 「一般論として、メディアによる虚偽報道を野放しにすべきではないのは言うまでもないが、バラエティー番組に限って…

ハロウィンで大騒ぎする若者たちと集団暴徒化論

今日はハロウィンですね。 先週末、渋谷の繁華街では、ハロウィン直前の土日ということもあってか、仮装した若者たちでごった返し、痴漢、盗撮、暴行など、迷惑防止条例違反の容疑で5人が逮捕されたほか、軽トラックを横転させて、車の一部を破損させる器物…

マリカー訴訟の判決文を読んでみました。

任天堂株式会社が、株式会社マリカー(現商号・株式会社MARIモビリティ開発)及び同社の代表者に対し、著作権法・不正競争防止法違反などを理由として、「マリカー」等の標章の使用の差止めや損害賠償を求めていた訴訟について、昨日、その判決文が公開され…

海賊版サイトのブロッキング議論におけるユーザーのハブられ方

いわゆる海賊版サイトのブロッキングをめぐって繰り広げられている議論を見ていますと、何と言いますか、「ユーザーのハブられ方、半端ないって!」と言いたくなります(すみません、思い切り乗っかりました)。 この種の議論は、思い返せば、児童ポルノサイ…

【CoinHiveマイニング】不正指令電磁的記録供用罪の成否をめぐる議論について

「CoinHive」の仮想通貨マイニングプログラムを自身のサイトに設置し、閲覧者のPCに指示を送り、閲覧者がこの事実に気づかないまま、強制的にCPUを使用してマイニングをさせた行為(以下、本記事において「本件行為」といいます。)につき、不正指令電磁的記…

潜在的な「通り魔予備軍」と相互監視社会が担う役割

つい先日、ニュースなどで流れていましたが、新宿駅で女性にわざとタックルする男性の動画が話題になっていますね。 www.j-cast.com 肩がぶつかるぐらいだったら、ただの迷惑行為ぐらいで済むかもしれません。ただですね。もし仮に、ぶつかった拍子に相手の…

日大アメフト選手の記者会見に想う。

昨日、日大アメフト部の選手(以下「日大選手」といいます。)が、実名・顔出しで記者会見に応じました。 実のところ、明日24日、日大の正式回答(2回目)が出されるのを見てから、再度ブログでこの問題を取り上げようと思っていたのですが、若干20歳の学生…

関学大と日大のアメフトの試合に関する刑法上の視点など。

先般、話題となっている関学大と日大とのアメフトの試合で起こった危険なラフプレーについて、関学大が、日大に公式謝罪を求め、指導者による指示によるものかどうか、原因の究明を求めるのは当然すぎるほどに当然です。 報道によりますと、問題となるラフプ…

厳格な自主的ルールを定めることの弊害

先日、当ブログでも書かせて頂いた神戸製鋼所の報告書の中に、「厳しすぎる社内規格」と題して、次のような記載があります。 真岡製造所等、一部の工場では、顧客規格よりさらに厳しい社内規格を設けていた。これは、そもそもより厳しい社内規格を設ければ、…

神戸製鋼所「原因究明と再発防止策に関する報告書」について

少し遅れましたが、神戸製鋼の報告書を読んだ感想を書き留めておこうと思います。 なお、報告書は こちら から閲覧できます。 神鋼は不適切行為の原因をどう分析したか。 収益評価に偏った経営と閉鎖的な組織風土 契約に定められた仕様の遵守に対する意識の…

インターネット上のダフ屋行為の規制について

ヤフオクが、転売目的で入手されたチケットを出品禁止とするガイドライン改訂を行いましたが、ネット界隈では、様々な反応がありますね。「転売目的かどうかなんて、どうやって判断するんだ?」など。 当該ガイドラインには、「転売する目的で入手したと当社…

リーチサイト運営者逮捕に見るリンク行為の違法性について

「ONE PIECE」などの漫画が違法にアップロードされているウェブサイトへのリンク先を紹介するリーチサイト「はるか夢の址」を運営している元大学院生らが逮捕されるという報道がありました。 www.huffingtonpost.jp このサイト、めちゃくちゃ有名でして、私…

黒髪を強要する校則には教育目的も合理性もない。

久しぶりに怒りを覚えるニュースを読みました。 www.sankei.com こちら。大阪の府立高校が、地毛が茶色である女子生徒に対し、校則を理由に黒染めを強要。頭皮が荒れるなどの健康被害が生じているにもかかわらず、「黒色にするのがルール」と、何度も指導を…

<判例>司法修習生給費制廃止違憲訴訟判決について(東京地判H29.9.27)

裁判所法の改正により、司法修習生の給費制を廃止したことが違憲であると主張して提起されていた一連の訴訟について、9月27日、東京地裁は原告らの請求を棄却する判決を下しました。同様の判決は、広島地裁、大分地裁でも下されています。 本日は、司法修習…

無罪判決がなぜ凄いのかを解説する【宇都宮市 教師わいせつ事件】

宇都宮市内の路上で女性の体を触ったとして、強制わいせつ罪に問われていた中学教諭の男性に対し、宇都宮地裁は18日、「女性の証言の信用性に疑いの余地がある」として無罪判決を言い渡しました。 www.sankei.com 中学校の教師が、強制わいせつの罪で有罪判…

関西最後の鉄砦が崩れ去る日。

神戸製鋼の一連の不祥事について、国内のみならず、国外にも余波が広がっており、DoJ(アメリカ司法省)が、データ改ざん等を行っていた製品の関連書類を提出するよう要求するなど、経営陣は、リコールも視野に入れた断腸の舵取りを迫られています。 また、…

高齢ドライバーの限定条件付き免許と居住・移転の自由

高齢ドライバーの限定条件付き免許に関する居住・移転の自由の問題について

ロースクール制度の破綻と日本の法教育の今後について

日本国内において、法曹人口の増加に伴う法律業界の競争過多や就職難等が問題視されるようになって久しいですが、日本の法教育は一体どこに向かうのでしょうか?今日はそんな話をしてみたいと思います。 米ロースクールの模倣制度を推進した有識者たちの罪 …

ヒカル氏の謝罪動画について(最後にします)

当ブログでは、以下のとおり一連のVALU炎上問題について、個人的な意見を書いてきました。 9月4日付で、ヒカル氏らが謝罪動画を公開されましたが、この動画を拝見しましても感想は変わりません。本件は、ヒカル氏及びVAZ社のリスクマネジメント不足。その一…

ヒカルくん、俺はそうじゃないと思うんだよ。

前回、当ブログにおいて、VALUの炎上問題について投稿しましたが、本件について、ヒカル氏が下記インタビュー記事のとおり、メディアの取材に応じました。 ヒカルくん。俺は、そうじゃないと思うんだよ…。 インタビュー記事を読んだ率直な感想です。またまた…

Youtuberヒカル氏のVALU炎上問題についてIT法務が思うこと。

どうも、まさぽちです。 以前、Youtuber ヒカル氏の動画にハマっているという記事を書いたんですが、現在、物凄い炎上を起こしていますね。。この件について、一応、IT業界で法務を務めている身として、思っていることや感じていることを書いてみたいと思い…