箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

配信者がタレント化していることについて思うこと

今日は雑談として、「配信者がタレント化している」ということについて、僕が思うことをちょっと語りたい。

 

昔は、配信者(ストリーマー)といえば、YoutubeとかTwitchといった動画配信プラットフォームでのゲーム実況だけで活動が完結していたはずなのに、今は加藤純一さん主催の「ハイパーゲーム大会」とか、ZETA主催の「リアルタルコフ」に代表されるように、配信者のオフラインイベントが増えてきて、もはやタレントのような活動をするようになってきている。つい先日も、人気配信者であるSHAKAさんが主催して、「SHAKA ONE グランプリ」というゴーカートのオフラインイベントが開催されていた。

(ただし、人気実況者のオフイベ自体は、ニコ生時代からもあったので、今に始まった話ではない)

 

そして、この「タレント化」という傾向は、配信スタイル自体にも変化をもたらしており、例えば、「ストグラ」とか、現在開催中の「VCR RUST」のように、ひとつのサーバー(仮想空間)の中に、配信者たちが集まって、他の配信者と絡むことがもはや当たり前になってきている。

これは、ビジネス視点で言うなら、「視聴者の共有」が目的であり、「◯◯さん視点での配信も見たい」と視聴者に思わせ、視聴数アップの相互作用を見込める点に最大のメリットがある。コンテンツとしても面白いので一石二鳥というわけだ。

 

つまり、僕が言っている「タレント化」というのは、「コミュニティ活動を行う」と言ってるのと、意味的にはほぼ同じである。

 

例えば、テレビタレントが一番分かりやすいけども、どうやってテレビという世界で人気や知名度を得るかというと、明石家さんまさんのような人気タレントがMCを務める番組にゲストとして呼ばれて、そこで他のタレント(俳優やお笑い芸人)と面白い絡みをすることで、テレビ視聴者にその存在を知ってもらい、徐々に人気を得ていって、いずれは番組のレギュラーやMCのポジションを貰う・・・という流れになっている。

 

これは、「人気タレントたちのコミュニティに入れてもらい、そのコミュニティの中で活動を行う」ということに他ならない。今、配信者たちがやっていることも本質的には同じである。画面の向こうに映っている演者が、明石家さんまさんからゲーム実況者やVtuberに変わっただけだ。

 

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そして、おそらくだけど、この傾向が今後続いていくとすれば、配信者は二極化していくと思われる。

 

つまり、人気配信者のコミュニティに入ることを許されて、相乗効果でどんどん人気者になっていくか、そのコミュニティに入ることができずに、細々とソロ活動を続けていくか・・・の二択である。

(ちなみに、僕が言っている「人気配信者コミュニティ」というのは、「にじさんじ」とか「ホロライブ」のような大手のVtuber事務所も含む)

 

実際、最近大きくなった配信者は、他の人気配信者と絡むことでその存在が認知されたケースが多く、ファン太さんなんかはまさにそのパターンである。ファン太さんは、「VCR RUST」や「VCR GTA」での下ネタやモノマネがウケまくり、「ストグラ」で一気にその人気が爆発した。ひとえに「VCR」という人気配信者コミュニティに入れたことが大きな要因になったと言えるだろう(もちろんファン太さん自身の実力も高かったけども)。

 

だけど、ファン太さんのようなケースは超レアであり、ほとんど大半の配信者は、人気配信者コミュニティから声が掛かることもないし、仮に人気配信者コミュニティに入れたとしても、全員がそのチャンスをモノに出来るわけではない。

実際、ストグラでは、他の配信者とうまく絡むことができずにすぐにやめてしまう人もたくさんいるし、僕の好きな某配信者さんは、以前はそういう配信者コミュニティでの活動もやっていたのに、最近はほとんどやらなくなってしまった。おそらく相性が悪いと判断したんだろう。今はソロ配信をずっとやっている。

 

まあ、ここについては、その配信者の考え方次第であり、「配信をバズらせて人気者になりたい」と思うか、「自分が心地良いと思うコミュニティを作っていきたい」と思うかによって違うんだろうなーと思う。

 

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さて、作業進捗については、今日は8ページ進んで、36ページまで修正が完了した。

 

最終修正フェーズに入ってからまだ4日目だけど、このままのペースでいけば、たぶんあと2日で修正は終わると思う。明日はちょい面倒臭い修正があるため、もしかすると3日かかるかもしれないけど、いずれにせよそんなに時間はかからないはずである。

 

んでもって、現時点で、「まだ修正の余地があるかもしれない」と思っている箇所が、ほんの数か所だけ残っており、最終修正が終わったら、その部分について、もっと他に良い構図が見つからないか検討してみようかなーと考えている。最終修正期限である4月30日まで1週間ぐらい残る計算なので、じっくり時間をかけて。

 

まあ、というか、厳密に言えば、それ以外の絵に関しても、改良しようと思えば改良できるんだろうと思う。だけど、それを言い出すと、「コマ割りを最初から考え直そう」とか、「キャラのデザインを変え直そう」とか、修正作業が果てしなく続いていくことになるため、もし仮にそういう思いが芽生えたとしても、「その思いは次の作品で爆発させよう」と自分を納得させるしかない。じゃないと本当に終わらなくなる。

 

つまり、何と言うか、確かにじっくり時間をかければもっと良い絵に出来るのかもしれないけど、その絵がすんなり出せないということは、まだ自分の実力が足りていないということであり、「現時点で自分が出せるベストが出せてるんだったらそれでOK」という気持ちを持つしかない。要するに、「これ以上の絵を描きたいなら、もっと練習して、もっと実力を伸ばしてから描け」ということだ。

 

4月30日に脱稿したタイミングで、今回の作品の総括を書こうと思っているので、詳しいことはまたその時に。