箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

アニメ・漫画における顔の素体のバランスについて

どうもこんにちわ。今日は珍しく絵の創作に関するメモ的なものを。

 

Youtubeに「hide Channelさん」というアニメーターの方がいらっしゃって、顔や全身の描き方について、めちゃくちゃ参考になる情報を発信されているんだけど、その中で気になるノウハウがあった。

www.youtube.com

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それが、顔の素体のバランス

 

hide channelさん曰く、顔の素体のバランスは、

  1. 円を描いて十字線を引いた時、十字線は目の位置ではなく眉間の位置になる。
  2. 眉間と顎の中間が鼻(鼻の付け根)。
  3. 鼻の付け根から顎までの3分の1が口。

という説明をされていて、これが顔の世界標準のバランスとのことであり、確かにこの描き方で顔の素体を描くと、非常に標準的かつバランスの良い顔になる。

基本的には、この素体をベースにして、キャラの顔をデザインしていけば大きく崩れることはないという印象を受ける。

 

 

ただし、これはあくまでもカメラを真っ直ぐ正面から見た場合の話であり、個人的に一番見栄えが良いと思っている "顎を引いた角度" で顔を描くと、鼻の位置はもっと下になるような気がする。

 

 

(※)顎を引くと、目の位置(眉間の位置)も下がるので、結局眉間の位置と顎の中間が鼻の位置ではないかとツッコミが入りそうだけど、何というか、鼻の位置は感覚的にもっと下のような気がしている…という話です。

 

あと、顔の素体を描いてから、キャラの顔をデザインしていくという工程は、同じ顔を何度も大量に描かなければならないアニメーターの仕事には向いているけども、その都度個性的な表情を描く必要のある漫画家の仕事には向いていないような気がしないでもない。漫画のキャラの表情って、デッサン的に正しい顔ではなくて、デフォルメを効かせた非現実的な顔が多いので(もちろん、その人の作風や絵柄による)。

 

あるいは、顔の素体を描くにしても、もっと自分向けにアレンジする必要があるんじゃないかなーと思ったり、思わなかったり。自分の絵柄に合った顔の素体のバランスっていうのがある気がするんだよなー。