箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

大学4年間で友達がゼロだったという記事を読んで。

こちらの記事を読んで、いつの時代でも、「大学で友達作れない問題」というのは発生するんだなーと思った。

 

news.yahoo.co.jp

 

4月になり、周囲では既に友人グループが出来始めているのに、自分だけ誰にも話しかけられず、かと言って自分から話しかける勇気もなく、講義はいつも1人で受けていて、食堂でぼっち飯を食う勇気もないので、昼飯の時だけ下宿先のアパートに戻って飯を食う・・・ってやつね。

 

分かる分かる。僕が学生だった20年前と何も変わっとらん。

 

ただ、僕は、大学4年間で友達がゼロだったというロマスリバさんとは異なり、めちゃくちゃ必死に友人を作ろうと悪あがきをしていたタイプの人間である。主にサークルの友達と一緒に行動することが多く、可能な限りサークルの人と同じ講義を受講するようにしたり、サークルの人とタイミングさえ合えば、どこかに一緒に飯を食べに行ったりしていた。

(僕の世代のネット隠語では、こういうタイプの奴を「キョロ充」と呼んだりもする)

 

だけど、本質的にはロマスリバさんと同じく根暗の陰キャなので、サークル以外に親しい人的繋がりはなく、基本的には1人で居る時間が多かったように思う。

結局のところ、そんなにフレンドリーな性格でもないのに、無理して友人を作り、「自分は孤独ではない」と安心したかっただけなのだ。それが証拠に、今でも繋がっている大学時代の友人は1人もいない。本当に価値観の合う友人なら、今でも連絡を取っているだろうけど、連絡を取っていないということはそういうことだ。

 

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もし仮に、現在の記憶を維持したまま、大学時代に戻れるとしたら、僕はロマスリバさんと同じように、無理に友人を作ることもなく、「自分の時間」を大切にするだろうなーと思う。

 

例えば、ロマスリバさんには、デイリーヤマザキに通う楽しみがあったという。今でもたまに徒歩30分くらいのデイリーヤマザキに通っているらしい。

 

家の近所はもちろん、地元に数軒しかなかったので、最初はもの珍しさから通っていたのですが、いつの間にかデイリーヤマザキに通うことがルーティンのようになっていました。ヤマザキパンさんの新作パンやスイーツの品揃えがよく、次の日の朝に食べるパンや、夜食べるおやつを買っていました。

今思えば、なぜあんなに熱心に足を運んでいたのかまるでわかりませんが、きっと何か不思議な魅力があるんだと思います。ちなみに今でもたまに地元にある徒歩30分くらいのデイリーヤマザキに通っています。こういうのは1人ならではの楽しみかなと思います。一緒にデイリーヤマザキを楽しんでくれる友人ってなかなかいないと思うので…。

 

「徒歩30分」と自分で言うぐらいだから、たぶん散歩がてら歩いてデイリーヤマザキまで買い物に出かけているんだろう。ちなみに、徒歩30分というのは、距離にすると約2.4kmであり、これはJR大阪駅からJR野田駅ぐらいまでの距離である。

(関西の方ならこれで何となく距離感は分かるだろう)

 

そう聞くと、デイリーヤマザキに行くためにそんな遠い距離を歩くなんて信じられんという人もいるかもしれないが、僕には分かる。ロマスリバさんは「自分の時間」を楽しめる人だ。散歩好きの僕からすると、片道30分なんてむしろ短い方である。

 

そういうロマスリバさんの話を聞いていると、ただ孤独を紛らわせるためだけに繋がっていた友人との時間なんかよりも、もっと自分の時間を大切にすれば良かったなーと思ってしまう。それこそ、もっと創作活動をやっておけば良かった。僕の10代・20代の頃の後悔のひとつだ。

 

「自分の時間」を1人で楽しめるようになった今は強くそう思う。

 

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さて、作業進捗を書いておくと、今日は一気に12ページ進んだ。

 

キャラの表情を大きく変えたコマが1つだけあったけど、それ以外はほとんどマイナーチェンジであり、それほど複雑な修正箇所もなかった。今日はもう少し修正作業をやるかもしれないので、一応途中経過として書いておく。

 

この調子で行くと、たぶんあと3〜4日で最終修正フェーズが完了してしまうんだけど、そうなった時にどうしようかなーと現時点で既に悩んでいる。

と言うのも、僕の中で最終修正期限を「4月30日」と定め、仮に修正があろうとなかろうと、4月30日までは脱稿せずに修正を続けると決めているので、あと3〜4日で修正が終われば、期限まで1週間ぐらいの空きが出来てしまう。

 

まあ、1週間の空きがあるなら、それでも良いし、ボーッと考えているうちに「やっぱりあそこを修正しよう」と思いつくかもしれないので、その1週間は「無心になる期間」にしようかなと考えている。心を無にして、ぼんやりと原稿を眺める期間というか。

 

いずれにせよ、この作品を制作するのもあと2週間足らずだ。4月30日になれば脱稿し、賞に応募して、あとは結果を待つだけになる。そうなれば、この作品ともお別れだ(もう加筆修正しないという意味でね)。

何だか少し寂しい気もする。この作品とは「ちょっとした旅」をしてきたような感覚だからだ。どんな結果になろうと、僕はこの作品を特別に思い続けるだろうし、たぶん、後から振り返ったときに「あの作品がターニングポイントです」と語っているかもしれない。

 

ありがとう。あともう少しだけ一緒にやろう。