箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

原稿の修正作業が完了したので今後の流れを確認する。

原稿の修正作業が最終ページまで完了した。

 

トータルの作業期間は、今年の1月から描き始めたので約3ヶ月半。構想期間も含めると4〜5ヶ月。長かった。辛かった。でも、やっと最後まで描けた。この4〜5ヶ月間をちょっと振り返っていきたい。

 

▼2023年11・12月頃:物語の構想を練り始める。

去年の11月頃に「本気絵100枚企画」というものを立ち上げ、自分のイメージを絵に落とし込むためのトレーニングを開始した。

 

 

そうやってトレーニングを重ねていく中で、作品のイメージが徐々に出来上がっていき、12月に入ると、描いてみたい物語の内容が固まり始めていた。

 

 

「よし、これを漫画に描こう」と決意したのはこの時だったと思う。

 

しばらく練習をしようと計画していたものの、描きたいものが見つかったのであれば話は別だ。僕は、早速プロット作業に取り掛かることにした。

 

▼1月初旬:プロット完成。ネームに取り掛かる。

年末からプロットを作り始め、1月4日の時点でプロットが完成。

 

 

ここからネーム作業に取り掛かるんだけど、これがなかなかうまくいかなかった。

 

ネームを最後まで描き上げてみたものの、最後のオチが唐突だとか、終盤の盛り上がりに欠けるとか、色んなところが気になってしまい、「これではダメだ」ということで、描いたものを全てボツに。

 

▼1月23日頃:ネームを描き直す。

「構成」や「起承転結」に囚われすぎていた自分を反省し、「もっとシンプルなストーリーにしよう」と改良を重ねた結果、「これだったらうまく描けるかもしれない」というストーリーとキャラクターが思いつき、それをベースに再びネームを描き始める。それが1月23日ぐらいの話。

 

 

ちなみに、このブログ記事でも書いているとおり、最初に考えていたストーリーの原型は、主人公キャラクターを除き、ひとつも残っていない。まさに白紙に戻したという感じ。

 

▼2月8日〜:ネームが完成し、下書きフェーズへと移る。

結局、ネーム作業が一段落ついたのは2月8日のことである。

 

 

結果から言うと、このネームもその後色々と修正していくことになるんだけど、ネームだけで1ヶ月強の期間を要することになった。

ただ、このネームに関しては、ボツにしたネームよりも手応えを感じており、これを何とか形にしようと奮起する。コマ割りや絵を修正しながら、下書き作業を進めていった。

 

▼2月17日〜:パソコンが壊れて、iPadでの作業に移行。

ところが、2月17日に大トラブルが発生する。僕が使っていたiMacが壊れてしまったのだ。

 

 

この時は「せっかく良い感じで作業が進んでいたのに、なんでこのタイミングなんだよ!」と憤慨していたんだけど、怪我の功名と言うべきか、iPadでネーム修正作業を行った結果、自分が思っていた以上に自分の絵が小さいということに気づくことができた。

 

 

もし、パソコンが壊れていなかったら、自分のコマ割りの欠点に気づかずに、そのまま最後まで作業を進めていたと思うので、結果的にパソコンが壊れてくれて良かった。

 

▼2月27日〜:M2 Mac miniで液タブ作業を再開する。

iMacが壊れてしまったので、取り急ぎM2 Mac miniをApple公式ストアで注文。メモリを16GBに増設したものにした。

 

 

結論から言うと、このパソコンはかなり微妙であり、また後日改めてそのことも記事に書こうと思っているが、ここでは全て割愛する。

 

▼3月5日〜:下書きが完了。ペン入れ・仕上げ作業へと移る。

ネームの修正と下書き作業が一段落ついたのは3月5日のこと。

 

 

デザイン的に詰めきれていないところも正直かなりあったのだが、とりあえず大筋のコマ割りや絵の方向性はここでほぼ決まる。

結局、ここまでの流れとして、ネームで1ヶ月、下書きで1ヶ月かかった。おそらくネーム・下書きに2ヶ月の期間をかけたのはこれが初めてかも。

 

▼3月28日:ひとまず最終ページまでペン入れを行う。

面倒臭い背景作画などをすっとばして、いったん最終ページまでペン入れを完走しようと計画し、それが終わったのが3月28日のこと。

 

 

ここに行き着くまでに、M2 Mac miniの環境下でさまざまな不具合が起こり、Windowsへの買い替えを決意したのもこの時。興味がある方はこの期間中に書いていたブログ記事を読んでもらえれば、僕の苦悩が少しは伝わるかも。

 

ここから残りの修正作業(キャラの修正、背景の追加など)へと移っていった。

 

▼4月15日:原稿の修正作業が完了する。

そして今日、原稿の修正作業が完了。

途中、実家に帰省していたり、パソコンが不具合を起こしたりして、なかなか思うように作業が進まない時もあったけど、なんとか完走した。

 

当初は3月末までに原稿を完成させる予定だったが、途中から軌道修正し、4月の半ば頃に完成することを見込んでいたので、タイムスケジュール的にはほぼ予定とおりだったといえる。

 

*****

 

んでもって、今後の流れについて確認する。

 

もちろん、現時点で脱稿しても良いんだけど、今回の作品の目標は「自分が納得できるものを描く」ということなので、再度原稿の内容を確認し、気に入らないところを加筆修正したり、クオリティをさらに上げるために描き込みを増やしたりする「最終修正フェーズ」を設けようかと思う。

(現時点で、数か所だけ直したいと思っている絵もあるので)

 

この「最終修正フェーズ」については、僕の中で期限を決めており、修正があろうとなかろうと、4月30日をひとつの区切りとしたい。

つまり、自分の中で修正箇所を見つけたとしても、4月30日までに修正できなければその時点で終了だし、仮に修正箇所が見つからなかったとしても、4月30日までは脱稿せずに寝かせることとする。

 

なんでそんな期限を設けるかというと、いくら「自分が納得できるものを描きたい」と言っても、期限を決めなければいつまでも修正作業が続くことになり、キリがないからだ。「創作活動にベストはなく、ベターしかない」。それを自分に言い聞かせたい。

 

というわけで、あと2週間。悔いが残らないようにこの2週間を過ごしていきたい。

一歩ずつ。一歩ずつ。