箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

「ガチアクタ」を全巻読んだのでレビューを兼ねて研究していく。

今日は練習というより作品の研究を。

 

つい最近、Pinterestで裏那先生の絵柄に一目惚れしてしまい、その勢いで「ガチアクタ」全巻をAmazonで早速注文した。

 

 

…ただし、最初に正直に告白する。

僕はマガジン系のバトル漫画をほとんど読んだことがない。

 

ガッツリ読んだことがあるのは森川先生の「はじめの一歩」ぐらいであり、ファンタジーやSF要素のあるバトル漫画については本当に記憶にない。かろうじて、真島先生の作品をちょこっと読んだことがある程度…かな。

 

まあ、そんな僕だったので、正直ガチアクタについても、(裏那先生には大変失礼ながら)さほど期待していなかった。というか、この年齢になって少年バトル漫画にハマるとも思っていないし、そもそもマガジンがどうとか、ジャンプがどうとか、そういう話でもない。

 

だけど良い意味で予想が裏切られた。

 

圧倒的な画力で描かれる個性豊かなキャラクターたちと独特の世界観。グイグイと引き込まれていく予想外の展開。ド迫力のバトルシーンに、読者の心に訴えかけるキャラクターたちの表情。月並みの言葉になっちゃうけど、大人でもハマってしまう魅力がそこにはあった。

 

あと、こういった終末SFファンタジーってやっぱ良いよね。僕はサイバーパンクとか、ナウシカのような荒廃した世界観が大好物なので、本作は完全にどストライクでした。ちなみに、本当はガンアクションが好きなんだけど、自分の思い入れのある物を武器に変化させて戦うという設定もオリジナリティがあって好き。「その物に対して、どんな思い出があるんだろう?」と、キャラクターのバックボーンを想像するのも楽しかった。

 

今はザンカの過去編をやってるのかな?今後の展開がすごく楽しみ。

 

***

 

んで、こっから先は、漫画の技術的な部分について。

 

裏那先生のコマ割りは、THE・少年漫画っていう感じ。感情を爆発させているキャラの表情をドーンと大きく描くことを意識されているように感じる。これは裏那先生の作品に限ったことじゃないけどね。

 

あと、「ここぞ」という場面で見せるキャラのポーズがめちゃくちゃカッコよくて、構図も含めてすげー良い。構図破りっていうのかな。よくこんな独創的な構図で描けるなーと感心してしまった。

 

展開の見せ方も上手いよね。アップショットばかりではなく、きちんとロングショットの絵も描かれているし、バトル漫画にありがちな「何が起こっているのかよく分からん」というケースも少ない。ここらへんの技術も是非参考にしたいなーと思う。

 

とりあえず本日はこんな感じです。何か気づいたことがあったらまた書こう。

 

(追伸:ワンピースの実写ドラマを見るためにNetflixに加入しようと検討中)