箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

今後の練習方針についていったん確認する。

うう、体調が悪い。

 

なんだか一向に良くならないなー。たまにこうやって体調が悪い日があっても、水をガブガブ飲んでたらそのうち良くなったりするもんだけど、2〜3日ぐらい吐き気が続く。夏バテかなぁ。あまりにも不調が続くようだったら病院行かないとな。

 

というわけで、長時間椅子に座って作業をしていると、どうしても途中で気持ち悪くなってしまい、全然練習が捗らなかった。今日は模写を1枚だけ。

 

まあ、手が動かせないんだったら頭を動かそうということで、自分の現在地の確認と今後に向けての練習方針の微調整をやっていきたい。練習にシフトするようになってから10日ほど経ったので、丁度ここらへんで現状を確認しておくのも良い。

 

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まず、本気の模写100枚企画について。

 

僕は、本気の模写を100枚やろうと思い立ち、現在30枚まで達成した。僕が言う「本気の模写」とは、鉛筆でシルエットとか陰影を何となく真似するというレベルではなく、キャラのアタリからペン入れ、トーン、ベタ、効果線などの細部に至るまで全てを完全に再現しようとするものである。まあ要するに、「全く同じものを描く」という模写をやっている(本来模写とはそういうもんかもしれないけど)。

 

元々、僕は模写の効果に対して懐疑的であり、ただ模範解答をノートに書き写しているだけじゃないかと思ってきた。ある程度絵を描き慣れている人だったら、別に模写ぐらい余裕で出来るし、人によっては「何のためにやっているんだろう?」と感じる人もいると思う。僕もそう思っていたし、だからこそ模写を避けていた。

 

だけど、本気の模写をやるようになってからちょっと認識が変わった。何と言うか、模写って「目標との差を確認するため」にやるんだと思う。特に僕は面倒くさがりの性分であり、元々の絵柄がデフォルメだったこともあって、あまり細部をこだわらない絵を描いてきたし、どういうところにこだわれば良いのかもよく分からなかった。

しかし、模写をやっていく中で、プロの先生がどこにこだわっているのか、どれだけの神経を注ぎ込んでいるのかを肌で実感することができ、1枚の絵を完成させるまでに必要となる労力がちょっとずつ分かってきて、引いては自分の足りないところが把握できるようになったと思う。「自分だったら、絶対にここ手を抜いちゃうなー」とか「こんなに線を描き込めないなー」とか。逆に言えば、このレベルの絵が自分にも描けるかもしれないという可能性の確認でもある(実際、同じ絵を再現出来ているわけなので)。

 

そこで感じた「差」を埋めるために、どうすれば良いのかを考えて、自分のオリジナルの絵に落とし込んでいく…という感じかな。何で100枚なのかと言われても特に根拠はないけど、とりあえず100枚やってみて再度改めて効果を報告したい。

 

あとは、オリジナルの絵について。

 

現時点で自分の方向性をどうすべきなのかイマイチ分かっていないんだけど、資料にこだわりすぎず、自分のイメージを大事にする・・・ということを意識したいなーと思うようになった。僕はどうしても資料ありきの硬い絵になってしまうので。

あとは、テーマを絵に落とし込むってところかな。僕が全然出来ていない部分がここであり、僕の場合は「とりあえず絵を描きました」っていうレベルで止まっている。そこで表現したいことは「迫力」なのか、「カッコよさ」なのか、はたまた「エモさ」なのか…みたいな。模写をやった時に感じた作家の「テーマ」を、自分も再現してみるという意識を持ちたいなと思う。

 

んで、そのテーマのところで言うと、僕の描く絵っていつも同じようなテーマのような気がしていて。キャラが無表情で棒立ち…みたいな。たぶん、僕の中にある絵のイメージってそういう「静かなカッコよさ」なんだろうと思う。

だけど、漫画ってそれだけじゃなくて、「可愛さ」とか「セクシーさ」とか「ちょっとフフっと笑ってしまうユーモア」とか、色んなものがある。当たり前だけど。例えば、僕が参考にしている堀越先生も迫力のあるバトルシーンだけでなく、「可愛い絵」や「ほんわかする絵」も描かれているし、当然ながらテーマはひとつではない。

 

こういうふうに、色んなテーマを描く意識を持ち、自分の可能性を探っていきたいなと思う。

 

今日はそんな感じですかね。明日はもう少し体調が回復していると良いんだけど。