箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ペン入れで「線の太さ」や「アナログ感」よりも大事なこと。

さて、今日も作業の進捗と気付いた点を書いていきますかー。

 

ちなみに余談だけど、これが3月に入ってから29記事目であり、これはこのブログを開設して以来、月間投稿回数の最高記録である(今までは、2023年9月の23回)。まあ、だからどうしたと言われそうなので、本題に入っていこう。

 

原稿については、あっと言う間に51ページまできた。昨日の段階で45ページだったので、1日で6ページも進んだ。これであと4ページ。明日は出かける用事があるので、明日中に仕上げるのは無理だと思うけど、早ければ28日(木)には最終ページまで完走できそう。

そっから修正作業が残っているので、まだ全然原稿は完成していないんだけど、現時点で「ここを直そう」と思っている箇所は頭に浮かんでいるし、何よりも「最終ページまでとりあえずペン入れした」という安心感があるので、あとは「作品のクオリティを上げる」ということに集中していけると思う。よし頑張るぞー。

 

さてさて、今日も気づいたことをひとつ。

 

僕は、これまでペン入れをする時に「アナログ感」と「線の太さ」をめちゃくちゃ気にしていて、原稿チェックをする時も、「ちゃんとアナログ感が出ているか」「線の太さは細くなりすぎていないか」という点に気を取られていた。

 

ただ、最近は少しだけ意識が変わってきて、少なくとも線の太さについては、「太い線画」と「細い線画」のどちらが正解とは言い切れない部分があると感じている。どちらにもそれぞれの良さがあるからだ。

例えば、バトルシーンのように迫力のある絵を描きたい時は当然「太い線画」が合うし、登場人物のきめ細やかな感情を描きたい時は「細い線画」が合う。その時々の状況に合わせて、線の太さは変わったっていい。

(ちなみに、僕だけかもしれないけど、色んな先生の作品を読んでいると、最初は線が太いのに、連載が進むにつれて、段々と線が細くなっていく傾向が強いような気がしている)

 

また、「アナログ感」という部分については、もちろん大事なんだけど、それよりも「丁寧に描く」ということの方が百倍大事だということが分かってきた。

たとえ力感を出したい場合であっても、雑にペン入れをした絵はちゃんとその「雑さ」が絵に出てしまっていて、いかに適当にシャッシャッと線を重ねているかが分かる。そういう時こそ心を落ち着かせて、「ゆっくり、丁寧に」と自分に言い聞かせたい。力感を出したい場合でもちゃんと丁寧さは必要だ。

 

あとは、自分の課題としては、「どこまで細部をこだわれるか」だと思う。「もうこれでいいや」と思うのか、「まだ改良できる箇所があるんじゃないか」と思うのか、その執念をどれだけ持っていられるかで、この作品の最終的なクオリティが決まる。自分が納得できるものを描くために、最後まで執念をもって取り組みたい。