箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

最近使うようになった鉛筆ブラシとか、絵のイメージに関しての備忘録とか。

早いもので、あっという間に12月になってしまった。早いねぇ。

2023年の振り返りはまた今度やるとして、今回は最近の近況をダラダラと書いていこうかな。

 

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最近、鉛筆ブラシを見直し、メインで使っている「パーフェクトペンシル」と「SUクリームペンシル」に加えて、「マジペンシル」というブラシを使うようになった。

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このブラシは、ラフ・下書き用のブラシというよりは、鉛筆でグチャグチャとイメージを描き殴るのに向いていて、完全にスケッチ・ラクガキ用のブラシという感じ。

 

似たような系統のブラシとしては「アニメーター専用リアル風鉛筆」というものがあって、以前はこちらのブラシを使うことも多かったんだけど、こっちは描き味がやや素直というか、鉛筆のような質感は再現されているものの、入り抜きのあるインクペンとさほど描き味が変わらず、自分のイメージと違うので、そのうち使わなくなってしまった。

(描き味がハッキリとしすぎているため、ラフ・下書き用としても不向きだと感じる)

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それに引き換え、マジペンシルはちゃんと「鉛筆感」があり、鉛筆特有の濃淡のムラとか、鉛筆ならではの粗さがあって、鉛筆スケッチの楽しさを味わえるブラシだと思う。スケッチ・ラクガキ用に鉛筆ブラシを探している人は是非ご賞味あれ。

 

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さて、そんなこんなで本気絵100枚企画の進捗を報告しておくと、現在13枚ぐらいまで進んだ。

めちゃくちゃペースが遅い上に、イメージラフみたいなものも含まれているため、正直クオリティの高い本気絵を描けているかと言われると、全くそんなことは無かったりする。

 

・・・ただ、言い訳をさせてほしい(白目)

 

何と言うか、今は、「こんな感じの風景が描きたい」とか、「こんな感じの表情が描きたい」といったイメージをざーっと出していって、そのイメージをちょっとずつブラッシュアップしていけば良いやと割り切っている。

自分を責めてもモチベが下がるだけだし、ちょっとでも前進しているならそれを肯定し、それを次のステップに進むための糧にした方が良いんじゃないかという考えだ。自分に甘いかもしれんけど。

 

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んで、イメージを描き出していく中で、僕が難しいと感じていることが2つあって、それをちょっと整理しておく。

 

まずその1つ目が「テーマの具現化」。これが鬼ほど難しい。自分の中で伝えたい「感情」や「雰囲気」といったテーマはあるんだけど、それが上手く絵の中に出てこない。近いところまでは行くんだけど、「何かが足りない」という感じが拭えない。

実際のところ、一度描き上げた絵を後から見直したときに、もう少しこうしておけば良かったなと感じることが多くて、まだまだ自分の中にあるイメージと自分の表現力の間に乖離が生じている。言い換えるなら、この差を埋めていくことが、絵が上達するということなんだろうなーと思う。

 

「絵にベストはなく、ベターしかない」とよく言われるけど、ベストに近づけていく中で、今出せる最大のベターを見つけていくしかないということなんだろう。

 

もうひとつは「自分らしさ」。これも鬼ほど難しい。デッサンや資料に偏ってしまうと、自分らしさが無くなってしまい、絵が硬くなる。かと言って、デッサンや資料を無視すると、バランスの悪い絵に仕上がってしまう。要するに、絵というのは、デッサンや資料に準拠しつつも、どこかで「自分らしさ(個性)」を出していかなければならない。

以前、別の記事でも言ったかもしれないけど、個性というのは、自分の中での「こだわり」であり、放っておいても勝手に滲み出てくるものだったりする。ここがまだ自分の中でハッキリと分かっていない。ほんと難しい。

 

そんなこんなで今年最後の月も頑張るぞい〜。