今日はずーっとクリスタ内にあるブラシやトーン素材の整理をしていた。
今までは、例えばカケアミ系のブラシだったら、「カケアミ」というツールグループに分類していたんだけど、僕の場合、カケアミブラシは人物の背後を埋めるときの演出にしか使わないので（カケアミブラシでベタっぽいものを塗ったりはしない）、それだったら「演出」というグループを作り、そっちに入れた方がスッキリするなーとか、そんなことを考えていたらあっと言う間に時間が経ってしまった。
それ以外にも、ベタやトーンを削る時に使うブラシのカテゴリーを統一したり、斜線・ハッチング系のブラシを精査したり、服や背景に使うトーン素材をフォルダ分けしたり、カラーパレットの位置などのワークスペースの調整もやっていた。何も生産的なことをやっていないのに、なぜか達成感で溢れている。不思議だ。
んで、クリスタ素材を整理分類しているときに、何となく思ったことがあるので、それを今日のブログのネタにしたい。
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まず、一つ目の話題。
クリスタでは、「素材を探す」（クリスタアセット）からダウンロードした素材については、クラウドバックアップの対象外となっており、自分で作成した素材のみバックアップが取れる仕様になっている。
https://www.clip-studio.com/clip_site/apps/clipstudio/cloud_guide#04
この点については、クリスタのアカウント内にダウンロード履歴（マイダウンロード）が残っているので、今回の僕のようにパソコンを買い替えたとしても、アカウントページから必要な素材をダウンロードし直せばそれで済むので、わざわざクラウドバックアップを取る意味はないようにも感じる。
しかし、ここにはひとつ盲点があって、素材を提供されている作者さんが、素材を削除すれば、もはやその素材をダウンロードすることはできない。ここは完全に盲点であり、本当は再ダウンロードしたかったのに、できなかった素材が2つほどあった。
ということは・・・だ。
今使っているダウンロード素材は、あくまでもその端末限定であり、次にまたパソコンを買い替えたときに、ダウンロード素材が削除されていれば、それは使えないということになってしまう。「いやいや、それは困る」ということで自分なりに対策を考えたんだが、結構すぐ簡単に対処法が見つかった。それは、ダウンロードした素材を自分で素材登録するという方法だ。
クリスタが言っている「自分で作成した素材」というのは、言い換えるなら「自分で登録した素材」という意味であり、この方法で登録された素材であれば、クラウドバックアップの対象になる。
このように、ダウンロード素材はクラウドバックアップのための同期ボタンが表示されないが、自分で素材登録したものなら、ちゃんとクラウド保存・同期ができるようになっている（なぜダウンロード素材のバックアップが取れないのかは謎だが）。
ひとつひとつ手動で素材登録しなければならないので、作業としてはめちゃくちゃ面倒臭いが、「この素材が無くなったら困る！」というものだけでもバックアップを取っておくのが良いかもしれない。
次に、2つ目の話題。
例えば、線画用のブラシだったら、たとえ他の人と同じダウンロード素材を使っていたとしても、その人の力量や個性によって表現される絵に明確な違いが出るため、特に問題はないんだけど、柄トーンのようなものは、誰が使っても同じようなデザインになってしまうため、分かる人には分かってしまう。
特に、最近は無料でもクオリティの高い素材が出回っており、例えば、草むらを簡単に描写できるブラシとか、陰影がついている雲を描写できるブラシなんかもあって、誰でも簡単に凄い背景が描ける一方で、使う人の個性が入り込む余地がなく、他の人とデザインが被ってしまうという問題が容易に発生する状況になっている。
なので、個人的には、たとえ完成度が高い絵が描けたとしても、デザインが完成され過ぎている素材は使わないと決めているし、作画時間を短縮するためであれば、自分でオリジナル素材を作って登録すればいいと考えている。他の人の作った素材は、あくまでもその人のデザインであって、僕のデザインではない。この点を履き違えてはいけない。クオリティの高いリアルな絵を描くことが目的なのではなくて、自分だけの個性的な絵を描くことの方がよっぽど重要なのだ。
というわけで、クリスタ素材の話でした。
