箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

今後の創作活動の方向性をどうするのかを決めよう。

今日、関東ではお昼時に通り雨があって、外に食べに出かけようとしていた僕を躊躇させた。少し雨に濡れながら、頑張って近所の中華料理屋まで足を運んだけど、頬を撫でる蒸し暑い熱気は間違いなく今年で一番不快なものだった。

 

まあ、そんなこんなで、8月に入ってからも猛暑が続く。

 

僕は商業誌向けのストーリー漫画を描くことをやめたばっかりで、「やめよう」と思ってからの気持ちの切り替えは早かった。それこそ光速でやめた。描きかけだった漫画原稿のデータも過去作品フォルダにソッコーで投げ入れたからね。あースッキリ☆

pochitto.hatenablog.com

 

今は、二次創作の漫画とか、思いつきで描いた絵とかをnoteに投稿しているんだけど、これからどういう創作活動をしていくか、ちょっとずつ考えていこうと思っていて、今思いついているプランを整理しようかなーと思う。

ちなみに、創作活動を続けていく上で一番重要なポイントは「自分が楽しみながら継続できるかどうか」「コンスタントにネタやアイデアを排出できるか」の2点にあると思っており、この点を踏まえながらあれこれ考えていきたい。

 

 

イラスト

まず、1個目がイラスト。

元々、絵を描き始めた当初はイラストばっかり描いていたし、今でもたまにイラストは描く。ものすごく原初的な動機に基づく創作活動だと思う。描きたいと思うイメージもいくつか頭の中にあるし、イラストを中心に創作活動を続けるのも悪くないと思う。

 

ただ、イラストにはいくつか問題があって、自動生成AIの存在とか、競合が多いとか、イラスト界隈を取り巻く状況は芳しくないと個人的に思っており、これからイラストだけで創作活動を続けるのは大きなリスクがあると僕は考えている。

それこそ、完全に趣味と割り切るか、あるいは「オレは神絵師になる!」と覚悟を決めた者だけがイラストの世界でやっていけるんじゃないだろうか。

 

まあ当然のごとく、僕にそれだけの覚悟もないし、趣味と割り切れるだけの情熱もないし、そもそも僕の描くイラストはマス向けではないし、イラストをメインでやっていくのは厳しいだろうなーというのが現時点での率直な感想。イラストのアイデアがたくさん出てくるわけでもなく、継続性という点でも疑問が残る。もし描くとしても、気が向いた時に趣味で描く程度かな、と思う。

 

デザイン

これは少しイラストの話と被るんだけど、僕は以前から「物語性のあるイラストのようなフライヤーをデザインしてみたい」と考えており、デザイン方面にも興味関心を持っていた。

例えば、ファンタジーの世界に出てくる指名手配の紙のデザインとか、架空のSFアニメの宣伝チラシとか。そういうのを自分でデザインしたらなんか面白そうだな、と。

 

メインでやっていくかどうかは分からないけれど、現時点でかなり興味を持っている分野のひとつ。というか、今からイラストに力を入れるとしたら、そういう個性的なことに注力してみたいと思う。

 

3DCG

少し前からBlenderやUEといったソフトを使って、背景CGを作りたいな―という願望があったので、一応選択肢として挙げてみた。これからもどんどん需要が増えていく分野だと思うし、持っていて損をしないスキルだと思う。純粋にビジネスのことだけを考えれば、一番可能性のある選択かもしれない。

 

ただ、3DCGのスキルを習得するのには時間が掛かるし、今からそっちの方向に舵を切るのには相当な勇気が要るというか、そこまでの情熱を注げるか大きな不安が残る。せっかくここまで絵を描いてきたのに、いったんそれを中断しなければならないのも気がかりだし、ちょっと手を出してすぐに挫折している姿が容易に想像できてしまう。

しかも、3DCGだけで創作活動が完結するわけではなく、それを使って映像を作るとか、漫画の背景素材として利用するとか、ゲーム背景に使うとか、その先にあるコンテンツの存在を前提にしているのもなんか引っ掛かる(明確にそういう制作意図を持っているわけでもない)。

 

なので、興味がある分野なんだけど、メインの創作活動として3DCGを選ぶのは残念ながら難しい…ということになってしまうかな。興味はあるんだけども。

 

ノベルゲーム、TRPG

こちらもほとんど可能性はないけど、一応選択肢として。

 

昔はRPGツクールを使ってゲームを作ってた時期もあるし、個人制作のフリーゲームをプレイするのも大好きだったし、好んでフリーゲームの実況動画を見ていた時期もある。そういうインディーズゲーム界隈が好きなんだろうな。僕は。

ただ、あまりにも界隈の知識がなさすぎるし、TRPGなんて触ったこともないし、今から始めるとしたら、まずは自分で触ってみて知識を蓄えるところから始めることになると思う。なんというか、本腰を入れてやるにはちょっと現実的ではないよね…って話になってしまうかなぁ。うん。

 

二次創作

4つ目の候補は二次創作。イラストとか漫画とか(ただし薄い本じゃないやつ)。

 

僕はほとんど二次創作をやらないけど、たまーに気が向いた時(ネタが思いついた時)に、ちょっとしたイラストや漫画を描くことはある。最近も、某対戦ゲームに出てくる好きなキャラの漫画を描いたり。

ただ、これについてはイラストと同じで、継続的にネタが思いつくわけでもなく、継続性という点で疑問が残るし、そもそも二次創作は自分のコンテンツではないので、二次創作をメインでやるというのは権利の面でもちょっと気が引ける。100%趣味と割り切って描くなら良いと思うけどね。

 

二次創作は良いねがつきやすいといったメリットがあるんだけど、そんなものを求めてもね…。もしやるとしても、たまに思いつきでファンアートを描く程度だと思う。ただ、描きたいものが見つかった時のワクワクと、それを描いている時の楽しさは間違いなく二次創作がナンバーワンだと思う。

 

Live 2D

実は、2年ぐらい前にLive2Dを触っていた時期があり、そんなに高度なことはできないけれど、普通にLive2Dのモデリングはできる。お客さんの依頼でVtuberのモデルを作ったこともある。

なので、ちゃんと勉強しなおせば、Vtuber用のモデルとか、ノベルゲームに出てくる立ち絵とか、今でもある程度のクオリティのものを作れると思う。そういう意味ではこれからの選択肢に入るのかな。

 

だけどねー、この界隈で求められているものって、10代の若者が好きそうな見た目のキャラクター制作能力と、それを機械的にモデリングしていくという単純作業なので、はっきり言って僕はやってて全く楽しくない。そういうキャラクターを作ることに喜びを見出だせるのであれば、やり甲斐を感じられるんだろうけども。

今からそこに注力していくという選択肢はないかな。せめて、若者向けのVtuber以外に他の需要があったら良かったんだけども。悲しいかな、経済は需要と供給で成り立っているんでね。

(ただし、自分の好きなデザインのキャラの立ち絵を作って、自分の趣味全開のSFファンタジーノベルゲームを作る…というのはちょっとアリかなと思ったりもする)

 

趣味をテーマにした漫画

たぶん、現時点で一番可能性のある選択肢。

 

これまで漫画を描いてきた経験やスキルを活かせるし、数ページ程度の日常系漫画であれば作画コストも大きくないし、趣味をテーマにしているのでネタが切れる心配もなく、自分の好きなことなので継続性もある。たぶん、今の自分に一番合っている創作活動かもしれない。

というか、商業誌向けのストーリー漫画に挫折した人が、Twitterとかで日常系の小噺とかを描く理由が何となく分かる。最終的にはそこに行き着くよね…って感じ。一番続けやすいし、一番描いてて楽しいはず。

 

悩むポイントとしては、実体験のノンフィクション漫画として描くか、あくまでもフィクションの物語として描くか…という点かな。

 

まとめ

というわけで、これからの僕の創作活動の方向性としては、「趣味をテーマにした漫画」をメインで描きつつ、たまにイラストや二次創作も描く…という感じに落ち着くと思う。

 

そういうふうに決意したのには一つ理由があって、僕の知っているブロガーさんの中に、5〜6年ぐらい前から趣味の漫画を描き続けている人がいらっしゃって、その人のやっている創作活動が良いな―と思ったから。僕はその人のやっている趣味の世界をよく知らないんだけど、「ああ、この人は本当にその趣味が好きなんだな」と伝わってくる感じが凄く好きで。自然と同じ趣味を持っている人が集まってくるし、自分もそうやって続けられたら良いな―と。

 

まあ、そんな感じでボチボチやっていこうと思う。ちょうど雨も上がったし。