箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ネームに取り掛かる前にイメージラフから描いていく。

現在、ネーム作業に取り組んでいるんだけど、がっつりとネームを描く前に、まずはイメージから描き出そうと思い、iPadのProcreateを使って、イメージラフのようなものから描き始めることにした。

とは言っても、イメージラフについては、去年からコツコツと描き進めてきたので、もう既にアイデアがそれなりに溜まっており、特にクライマックスシーンとかはイメージが固まりつつある。ただ、それ以外のシーン(冒頭など)については、イメージが不足していたので、その穴を埋めるような形で描き進めている。

 

何と言うか、僕のようなネームに慣れていない初心者は、イメージラフから描き出した方が圧倒的に絵が見えやすいなーと感じる。ネームに慣れていないと、どんな絵を、どういう順番で、どういうボリュームで描けばいいのか、さっぱり分からんし、そういう状態でネームを描くと、演出もクソもない展開だけを追いかけた単調な絵になってしまう上に、思考が変にロックされてしまって、そこから抜け出せなくなってしまったりする。僕は何度も失敗してきたのでよく分かる。

例えるならば、絵コンテを作らずに、いきなりカメラを回して、撮影した映像を直感で編集するようなものだろうか。熟練の漫画家の先生であれば、絵コンテを作らなくても、「必要な絵」がすぐに頭に浮かんできて、それをどう配置すればいいのかが瞬時に判断できるんだろうけども、僕のような経験や技量が不足している初心者には到底無理だし、大人しく絵コンテ(イメージラフ)から作った方が、逆に効率が良いと思う。

 

あと、イメージラフを描くにあたって、「Vision ストーリーを伝える色、光、構図」を勉強しておいて良かったなーと痛感する。

 

漫画界隈で、この本を紹介している人があまり居ないんだけど、個人的には、映像やアニメ制作だけでなく、漫画でも使える知識だと思うし、この本を読んでおいたおかげで、イメージラフを描く時に、ラインやシェイプ、コントラストを意識できるようになったという実感があり、本当に役に立っている。この知識が無かったら、「構図」や「レイアウト」のことなんて一生分からなかったと思う。イメージが湧いてこない人や、どうやってイメージを形にしていけば良いのか分からん人は、とりあえず読んどいて損はないんじゃなかろうかと。

 

とりあえず、このままのペースでイメージラフを先にバーっと描き出していき、そこで出てきたイメージを元にネームを練りつつ、行き詰まったらまたイメージラフに戻ってくる…みたいなサイクルで作業を進めようかなと思う。

1月末までにネームが終われば良いんだけどな。どうだろ。時間を掛けすぎかな。理想を言うなら1月中旬頃をネーム〆切日にしたいけど。とりまそんな感じで。