箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ネームが「あと一歩」というところまで来ているんだけど。。

タイトルのとおり。「あと一歩なんだよな〜」っていうところまでネームが出来上がったきた。

 

こないだのブログ更新から連日にわたってネームの修正を行い、削れるところは削ったり、ボリュームが足りないところは適宜コマを増やすなどして、あれこれと手直しを加えていった結果、クライマックスシーン以外はほぼ形になったと思う。後になってからいくつか微調整を行うかもしれないけど、大筋の流れを変えることは無い(と信じたい)。

ただ、問題はクライマックスシーンであり、ここをどうするのかがまだ決まっていない。正確にいうと、クライマックスシーンのひとつ前のシーンであり、起承転結でいうと、「承」の一番最後のパートに当たる部分である。ここが二転三転しており、うまくピースがはまらない感じがする。先日ブログを書いた段階では「良い案が思いついた」と言っていたけど、実際にネームに描き起こしてみたところ、いくつか問題点があったため、一度白紙に戻した・・・という感じだ。

 

何がダメだったかというと、まず1つ目に「あまりにも奇を衒いすぎて、作品のテーマからズレている」という点が挙げられる。

確かに目新しさや意外性のある展開なんだけども、作品のテーマに合ってるかと言われると、全くそんなことはなく、むしろ本来のキャラクターとはかけ離れた展開になっており、ただ意外性だけを追求した継ぎ接ぎのストーリー案だなと感じてしまった。一貫性が無いというか、「急になんでそうなった?」みたいな。

 

そして、もうひとつは「演出やキャラの演技がなく、ただの会話劇になっている」という点である。

僕は気を抜いていると、すぐに単調な会話劇になってしまうクセがあり、思いついたストーリー案も漏れなく会話劇になってしまっていた。会話劇全てが悪いと言ってるわけではないんだけども、ただセリフを喋っているだけのシーンって、絵も動きが無いし、超絶つまらなかったりする。そもそも漫画において、文字を読ませるだけのシーンなんて苦痛以外の何物でもない。つまり、そこには何らかの主人公の意志(目的に向かう感情)が存在しなくてはならず、その「意志」に基づく「行動」が「テーマに沿った演出」によって魅力的に表現されていなければならない。

 

ここから考えるに、「ちゃんと作品のテーマに沿ったシーン」であることと、「主人公が目的に向かって意志をもって行動を起こしているシーン」である必要がある。この2つをフックとしてもう一度考え直そう。

あと、少年漫画を描くのであれば、やはり主人公の感情は分かりやすく表現したい。まっすぐに。純粋に。大きく派手に。「この主人公だったら、そういう行動を起こすよね」って読者が納得できるものを考えたい。