箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

過剰なまでの還元率競争に対して僕なりの「キャッシュレス生活」を考えてみた。

本日、本気模写100枚をやっと描き終えたぜーと思って、過去の模写絵を見返していたら、その中に自分のオリジナルの絵も2枚カウントされていたことが判明したため、正確にはゴールまであと2枚だった。

 

・・・まあ、明日には達成できると思う。

何はともあれ、あともうちょっと。コツコツやっていこう。

 

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さて、今日は何を書こうかなーと思っていたら丁度良い話題が1個見つかった。

いわゆる「キャッシュレス生活」とか「ポイ活」について、だ。

 

僕は最近になってようやくキャッシュレス生活に本格的に移行したんだけど、ネット上の意見を聞いていると、「今一番最強のクレカはこれだ!」「QRコード決済はこれ以外考えられない!」みたいな宣伝文句で溢れかえっており、僕は頭がクラクラすると同時に、アホくさいなーと思ってしまった。

 

いや、だって、お金を使わないのが一番お得に決まってるやん?(白目)

 

冷静に考えてみて欲しい。例えば、毎日セブンイレブンのホットコーヒーRが30円引きになるクーポンが配られていて、そのクーポンを1ヶ月間使ったとしよう。一見すると、900円(30円×30日)お得になったような気もするが、勘違いしてはいけない。2400円(80円×30日)を消費しているに過ぎないのだ。このように、「お得」と言ってるものは、大抵の場合は消費行動の裏返しなので、全くお得ではない。

(ただし、本当に必要なタイミングで消費するならお得だと思う)

 

ところが、Youtubeでオススメされているクレカやスマホ決済を見ていると、年間100万円以上使ってようやく年会費をペイできるものや、月の使用料が10万円を超えた場合に翌月の還元率が1.5%になるものなどが紹介されていて、お金を使わせようとする企業側の魂胆が気持ち悪いぐらいバレバレであり、「本末転倒じゃねーか」とツッコみたくなるような状況に陥っている。何度でも言うが、「消費」と「お得」は二律背反の関係にあり、本来は矛盾しているからだ。

 

僕からすると、クレジットカードやスマホ決済を中心としたキャッシュレス生活とは、還元率が重要なのではなく、「現金を持ち歩かずに済む(ATM手数料を浪費せずに済む)」「サッとスマホやカードを取り出して決済できる」という利便性にこそ意味があるのであって、ポイント還元なんてあくまでもオマケでしかないと考えている。

というか、どこのカードもそのうち"改悪"されて、1%ぐらいの還元率に収束していくのが世の常なのだから、「今使っている決済手段の還元率が1%以上だったらとりあえずそれでOK」と僕は割り切るようにしている。その方が気持ちが楽だし、自分の大切な時間や労力を浪費することもない。というか、僕のような貧乏人and面倒くさがりの人間はクレカの使い分けなんて絶対に出来ない。

 

要するに、キャッシュレス生活の肝は「利便性」であって、消費(ポイント)それ自体は目的ではないのだ。

 

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では、僕の基本的な考え方を示したうえで、日々の消費行動に当てはめて考えていく。

 

まず、今の僕の生活圏で言うと、「PayPay」と「モバイルSuica」のどちらかさえあれば、ほぼ全ての店舗をカバーできることが分かった。予備として、楽天ペイも持っているけど、使ったことは一度もない(そもそも使える店舗が少ない)。

その他、個人経営のラーメン屋、スーパー銭湯、市が運営しているスポーツジム、コインパーキング、友人との飲み会…等々、現金決済しか出来ない場面もあるので、仕方なく現金を持ち歩いているけど、それ以外だったら最低でもクレジットカードは使える。

 

つまり、僕はスマホ決済の「PayPay」と「モバイルSuica」を主軸にしつつ、予備のクレジットカード1〜2枚、多少の現金だけを財布に入れておけば何とかなる。

 

ひとつ断っておくと、還元率がもっと高い決済手段が他に存在するのは分かっている。

例えば、近所にあるマルエツやウェルシアといったイオン系列のお店では、専用のカードを作っておけばポイント還元や割引も受けられるし、マツモトキヨシの決済をdカードで行うと還元率は常に4%である。他にも、クイックペイと紐付けることによって還元率が2%になるセゾンパール・アメックス、セブンイレブン・ローソンなどでタッチ決済をすることで還元率が5%以上になる三井住友NLカードなどもある。

(全て2023年10月28日時点での情報)

 

しかし、何度でも言う。

今使っている決済手段の還元率が1%以上だったらとりあえずそれでOK」なのだ。

 

PayPay・モバイルSuicaのいずれもその条件を満たしているし、予備のクレジットカードも基本還元率が1%のものを使っておけば問題ない。このルールを無視して、高い還元率に飛びついてしまうと、クレジットカードが無数に増え、ポイントが分散し、企業の改悪に振り回されて心の余裕がなくなり、消費自体が目的になって散財に走るようになる。本末転倒だ。

 

「キャッシュレス生活」や「ポイ活」の最大の落とし穴はここである。現金を持たずにスマホやクレジットカードで決済している意味を忘れてはいけない。一番大切なのは利便性なのだ。

 

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ちなみに、いわゆる「楽天経済圏」や「PayPay経済圏」に縛られるような生き方をするよりも、自分で使いたいサービスを自由に選んだ方が生活の満足度は高くなると僕は考えており、普段のスマホ決済として「PayPay」を使っているものの、YahooショッピングやPayPayフリマといったPayPay経済圏のサービスを一切使わず、ネットショッピングに関しては、Amazonとメルカリをメインで使うようにしている。

 

なぜなら、Amazonは圧倒的に安いうえに、品揃えも豊富で配送も激早。メルカリは利用者数が多く、すぐに不用品を高値で売れるといった強みがあって、この満足感はPayPay経済圏のサービスでは得られないからだ。なので、僕にとってAmazonとメルカリはマストの存在となっている。

 

もちろん、ポイント還元率だけを見れば、SPUを利用して楽天市場で買い物をするか、PayPay支払いでYahooショッピングを利用した方が還元率は高いんだけど、Amazonとメルカリの2つのサービスに関してのみ、「Amazon Prime MasterCard」と「メルカード」という特化型カードを使って買い物しており、それぞれ2%・最大4%と高い還元率を誇っている。僕からすれば、これで十分である。

 

こんな風に、自分が好きでよく使っているサービスやお店だけは例外とし、そのお店を利用する頻度と、そのサービスに紐づいているカードがどれぐらいお得なのかを冷静に見極め、本当に必要と判断した時だけ特化型カードを作ってポイントを運用していくのが正解じゃないだろうか。

間違っても、還元率だけを重視して、たまにしか行かないイオンモールのためにイオンカードを作るようなことはしない。

 

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はい。というわけで、僕は「PayPay」と「モバイルSuica」をメインにしつつ、お守りとしてクレカと現金を持ち歩く生活をしようと思う。

 

僕の場合、即時決済ができるキャッシュを持っているとついつい使ってしまう傾向があるので、極限まで現金は持ち歩かないとか、プリペイドの残高を極力減らすとか、そういう努力をしていきたいと思う。

以前は、メルカリの売上金を電子マネーとして使用できるメルペイもよく使っていたんだけど、売上金をメルカリにプールしておくと、気づいたら使ってしまうので、投資用の証券口座に移し替えるとか、何とか使わないようにする工夫をしたいなーと考えている。

 

そんな感じで本日は以上です。