箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

自分に合った理想のコンパクト財布を考えてみる。

最近、自分に合ったコンパクト財布が欲しいと思うようになり、自分の理想形が見つかったような気もするので、ブログ記事にまとめてみる。

 

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まず、僕は現在、ブルガリの長財布を使用している。

定番のラウンドファスナータイプではなく、パタンと二つ折りになるやつだ。

 

 

僕はブルガリが好きだったわけではなく、財布を買いに行った時に一番手に馴染んだのがたまたまこの財布だった。5年ぐらい使っていて、それなりに愛着もある。

 

しかし、キャッシュレス化の流れを受けて、現金を使う頻度はほとんど無くなってしまい、「こんなデカい財布を持ち歩く必要はあるんだろうか?」・・・という至極当然の疑問にぶち当たることになってしまった。おそらく、電子マネー生活に移行した人の大半は同じ疑問を感じていると思う。

一昔前は、こういう長財布が流行っていて、むしろこれ以外の選択肢なんて無かったと思うんだけど、いやー、時代の流れってのは分からんもんだ。少し名残惜しい気もするが、長財布を捨て去る時がついに訪れたか。

 

・・・話を元に戻そう。

 

僕がコンパクト財布に求めているものはめちゃくちゃシンプルで、「最低限の機能だけを持った限りなく影の薄い存在」である。

 

何度も言うようにキャッシュレス化の煽りを受けて、ほぼ現金を使う機会はなくなり、クレジットカードでさえ持つ必要が無くなった。なので、財布には、最低限の現金(電子マネー、クレカが使えない時だけ)、クレジットカード(スマホ決済ができない時)、運転免許証(車の運転をするので)だけが入っていればよく、言わば「お守り」である。

 

つまり、「本当は持って行かなくても良いもの」なんだけど、万が一の場合に備えて、一応持っている・・・というだけだ。

 

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そうすると、先ずもって、ハイブランドを選ぶ意味はなくなる。

存在感を消したいのに、存在感の塊であるハイブランドの財布を使っていたら本末転倒だからだ。

 

昔は、ブランド物の財布をアピールしたくて、皆必死だったけど、今はそういう時代では無くなったように思う。ブランド離れと言うのかな。年齢を重ねて、ブランド物に対する執着が無くなったということもあるけれども。

 

次に、一番重要な形状について。

 

この点については、まず「二つ折り財布」を選択肢から除外した。と言うのも、こういう二つ折り財布は、長財布を2つに折った形をしているだけであり、サイズや容量的には長財布と何ら変わらないと僕は思っているからだ。

 

昔、GLENROYALのスライディングウォレットを使っていた時期があるんだけど、その時もずっとそう思っていた。

 

glenroyal.jp

 

要するに、横に長いか、厚みを持たせるか…の違いしかない。

いずれもポケットに入れて持ち運ぶのには不便であり、僕からすると存在感が強すぎるように感じてしまう。

 

しかし、かと言って小さすぎる財布もNG。

 

例えば、HERZ(ヘルツ)のコンパクト財布(KK-59)は、手のひらに収まるサイズ感がめちゃくちゃ魅力的だけど、この財布の寸法は11×7.5×2なので、短辺が7.6cmの紙幣は三つ折りにしなければ入らない。

 

www.herz-bag.jp

 

それが気にならないという人もいると思うし、実際、この財布を紹介していた某Youtuberさんは何の不満もないと口にしており、自分も順応できる可能性はある。

しかし、今まで紙幣を折らずに財布の中に入れていた僕からすると、ギリギリ許容できるのは二つ折りまでであり、さすがに三つ折りは面倒臭いと感じてしまう。

 

なので、同じような理由により、財布自体が三つ折りのものもダメだし、「手の平に収まるサイズ」と言ってるものは大体僕の求める要件を満たしていない。

 

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そこで、僕がたどり着いた理想形はこれだ。

 

item.rakuten.co.jp

 

いわゆる「L字ファスナー」と呼ばれる形状で、財布の中にはコインを入れるための仕切りが付いているだけのシンプルな構造になっている(カードホルダーが付いているものもある)。

これなら、お札は二つ折りで入れることが出来るし、カードや小銭を数枚入れておくだけの用途にも適しているし、何より圧倒的に薄い。もちろんズボンのポケットにも収まる。

 

色々と調べていく中で、おそらく自分に合っている財布は、現状これだろうという結論に達した。

 

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あとは、どこでこのL字ファスナーの財布を買うかだけど、僕はせっかくだから、ハンドメイドの革財布を買いたいと思い立ち、オーダーメイドで財布を作ってくれる工房を探すことにした。

 

そうすると、家から車で30分ぐらいのところに、全て手縫いで革小物を作っている工房があることを知り、早速工房まで足を運んで革を見てきた。

 

 

良い。

 

ハイブランドの財布よりも、こういう世界にひとつしかない自分だけのオーダーメイド財布の方が心を惹かれるようになったんだなーと思う。すごく素材が優しい感じがするし、ハイブランドのブライドルレザーとかよりも、僕は断然こっちの方が好きだ。

 

早速その場で、僕と妻の財布を2つオーダーした。カラーバリエーションも豊富であり、色々とカスタマイズも出来たので、完成したらまたこのブログで紹介したいと思う。

 

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ちょっとした買い物とかは、ほとんど手ぶらで出掛けたいという欲求が僕の中にあったものの、長財布を使っているせいで、どうしてもカバンを使う必要があった。僕のポリシー的に、長財布を尻ポケットに突っ込むわけにいかなかったからだ。

 

だけど、コンパクト財布に切り替えることにより、家の鍵とスマホと財布をポケットに突っ込んで、カバンを持たずに外出できるようになる。これは僕の生活スタイルからすると、ちょっとした革命だ。

 

本当は持たなくてもいい財布をそっとポケットに忍ばせて、ふと手に取った時にその存在を思い出す。財布にはそういう何気ないパートナーになって欲しいなと思う。