箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

最初の頃のテーマに原点回帰しようと決めた。

最近の近況を少し。

 

先月ぐらいから投稿先の方針転換を図り、自分の絵の環境も変えないといけないなーと考えてアナログの練習を取り入れたり、(情報過多になり過ぎないように)インプットも継続してきたんだけど、次の作品のイメージがまとまりつつあるので、そろそろプロットを作り始めようかなーと考えてます。

 

今回は自分の中でのテーマも明確で、僕はやっぱり「ワクワクするもの」「ほっこりと優しい気持ちになれるもの」を描きたいと思う。漫画を描き始めた最初の頃に投稿していた作品もそういうテーマだったし、妻からも「なんでああいう作品を描かないの?」と言われたし、「ああ、やっぱりそうだよな」といまさら気づいた。

僕はそのテーマから逃げていたというか、商業漫画のトレンドを追っかけたり、周囲の意見(主に編集者)に惑わされたりして、意識的に自分の作風を変えてきたんだけど、やっぱりそれじゃダメなんだと思う。どこまでいっても仮初めの自分になってしまうから。

 

たとえそれが売れ線のジャンルではなかったとしても、読んだ人が「この作品に出会えて良かった」「心が温まった」と感じてもらえるような作品を目指したい。

そして、もし仮に、今回の結果がダメだったとしても、そのテーマでこれからもずっと描き続けようと思うし、それは商業漫画じゃなくても良いかなと今は考えている。もちろん、どうなるかは分からないけれど、「作風を変えろ」「ジャンルを変えろ」と言われたら、その時こそ僕は商業漫画を見限ろうと思う。そう決めた。

 

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先週末、東京銀座で開催中の加藤オズワルドさんの個展に行ってきました。

 

 

展示されている絵はどれも素敵で、SNSで見るのとはまた違う感動がありましたね。見たことのない絵も数点。

 

ちなみに、並んでいるブックレットの中に、いかにも宮崎駿先生っぽい「鉛筆+水彩塗り」の画集があって思わず買ってしまった。

いやー素敵すぎる。なんというか、マテウシュさんと同じで、加藤さんにもジブリっぽさを感じるんだよね。それは色の選び方なのか、モチーフなのか…。

 

巻末にはメイキングも載っていたので是非とも参考にさせてもらおう。