箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

情報アイデアの整理方法とか、自分だけのこだわりポイントとか。

今日は取り留めもないことを、ダラダラと書いていくぞーという回。

 

まず、情報・アイデアの整理について。

僕は今まで、その日気づいたことを紙のノートに書いたり、iPhoneのメモアプリに書いたり、iPadのコンセプトとかGoodNotesにまとめてみたり、あれやこれやと手を出していたんだけど、これをやっちゃうと情報があっちこっちに散逸してしまい、「こないだ良いアイデアが思い浮かんだんだけど、・・・アレってなんだっけ?」という状況が頻発していた。

 

そこで、基本的に、全ての情報をNotionに集約(一元化)することにして、とりあえず思いついたアイデアとか、気になったウェブページ(ツイート等を含む)とかをNotionのINBOXページに放り込み、あとからそれを整理する方法に切り替えることにした。

特に、アイデアの整理方法については、某Youtuberさんのやり方を丸パクリさせてもらっており、これがめちゃくちゃ気に入っている。いわゆるカンバンボードと呼ばれるデータベースを作り、そこにどんどんアイデアを追加するというやり方だ。

 

 

僕は「キャラクター」「セリフ・フレーズ」「世界観」「モチーフ・小道具」「展開・シーン」にカテゴリーを分けており、思いついたアイデアの種類に応じて分類している。

例えば、キャラクターの生い立ちに関するアイデアが思い浮かんだら、「キャラクター」の項目に追加するという感じ。

 

ただ、ロジック的なアイデアはそれで良いとしても、スケッチとかラフイメージのようなビジュアル的なアイデアの整理については、これからどうしていくべきなのかちょっと悩んでいて、iPadのProcreateでやるか、紙のノートを使うか、まだ答えが出ていない。

 

データ管理のことだけを考えれば、iPadでやるのが間違いなく一番効率が良いんだけど、個人的には手帳型サイズのノートを使って描くのがめちゃくちゃ気持ち良い気がしていて、ここにグラフギア1000とか、centropenといった、僕のお気に入りのペンで描き込んでいくのがなんか好きだ。

 

ただ、それをやっちゃうと、もはやiPadの役割が無くなってしまうので、めちゃくちゃ悩むんだよな。最近、Apple Pencilのペン先を変えて、使い勝手が良くなったので、基本路線としてはiPadを使っていこうと思っているけど、紙ノートも捨てがたい。うーむ。

 

そんな小さなことで頭を抱えている日々です。

 

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あとは、絵の練習についてもいくつか触れとこう。

 

最近、「絵の描き方を教えてくれるエミネムさん(@E_minem_san_bot)」のツイートを定期的に読ませてもらっていて、ついこないだも気になるものがあった。

 

 

このエミネムさんの言い分によれば、僕は絵が下手なのではなくて、「知識不足」ということらしい。

ただ、何かを参考にしないと下手なのは、自分の中に描きたいイメージがまとまっていないとか、キャラの描き方は分かっているんだけど、魅力的な表情が思いつかないとか、そういうイメージ力の不足であって、知識とは少し違うような気がする。絵描きというのは、そういう絵のイメージを視覚的に伝わるものに落とし込んでいく仕事をいうので、むしろ「技術不足」ではないかと。

 

んで、こっから先は特に根拠のない僕の独断の話なんだけど、僕が目指している絵の上手さとか、個性って、「自分だけのこだわりポイントを持つこと」が重要なんじゃないかと最近思っている。

例えば、キャラの「カッコよさ」とか「可愛さ」を表現しようと思った時に、目の形とか、髪型とか、ポーズとかをこだわる人が多いと思うんだけど、それって要するに、こだわるポイントが同じっていうか、同じ美意識を持っているということであり、同じような絵に行き着くことが多い。言い方は悪いけど、SNSで見かける絵って、上手いけど一緒なんだよね。他の人と。

 

だけど、個性的で目を引く絵を描く人って、その人にしかない「こだわりポイント」がある。やたらとまつ毛のデザインにこだわっていたり、指の形を延々と修正したり、ふくらはぎの筋肉を何度も描き直したりするような変態的な性癖が。

というか、場合によっては「カッコよさ」とか「可愛さ」といったテーマを一切考えておらず、「気味悪さ」とか「おどろおどろしさ」とか、あまり人が注目しないものをテーマにしていて、全く違う美意識を持っている。カイジの福本伸行先生の絵が「個性的」と言われるのは、「その場に漂う緊張感」とか、「極限の窮地に追い込まれた人間の欲深さ」とか、あまり人が描かないものをテーマにしていて、しかもそこに独自の美意識が合わさることによって、あの「ざわざわ・・・」という表現に行き着いたんだと思う。

 

他の人と同じ美意識や同じテーマを持っている限り、絶対に新しい表現は生まれない。僕に必要なのは、流行の絵を勉強しつつも、自分にしかない「こだわりポイント」を追い求めていくことなんだろう。これからも修行だ。