箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

初心者(画力の低い人)ほどコマは大きく割るのが良いという話

今日はパソコンの調子が比較的安定しており助かった。

 

最近は調子の悪い日が多く、今日みたいに安定している日が珍しくなってきてしまった。どうしてもレイヤー数が増えてきて本格的に原稿を仕上げようとすればするほど、パソコンの性能が追いつかずに処理落ちしてしまう。

逆に言うと、本格的な原稿作業以外の作業であれば、現在のM2 Mac miniでも何の不満もない。おそらくほとんどの大半の人はこのパソコンで満足出来るんだろうなーと思う。僕もそうでありたかった。

 

さて、修正作業については昨日言ったとおり4ページ進んだので、これで36ページまで完了。残り19ページというところまできた。

明日は最後3つ目の関門が待っているが、よくよく冷静に考えると、そこまで大幅な変更をしなくても良いのではないかという気もしており、そんなに関門と言うほどの作業ではないかもしれない。すんなり進んでくれることを祈る。

 

んで、残り19ページのうち、ほぼ完成しているページを除き、大幅な修正や加筆が必要なページをカウントしてみたところ、おおよそ10ページぐらいだということが分かった。つまり、残り19ページと言いつつ、実際は10ページの修正作業が残っているのみである。

 

なので、当初は1日4ページのペースで進めて、あと5日ぐらいかかる計算だったんだけど、たぶん僕の予想では、あと3〜4日ぐらいで終わらせられるんじゃないかと考えている。でもまあ、焦らずにじっくりと進めていこう。

 

*****

 

最後にちょっとコマ割りのテクニック的な話を。

 

僕はどうしてもコマが小さくなってしまうというか、1ページの中で細かくコマを割ってしまう傾向があって、ひとつひとつの絵が小さくなりがちであり、そのせいで、絵の印象が弱いことが多かった。

 

正直、僕は大ゴマよりも小さいコマの方が描くのが難しいと思っていて、何故なら、小さいコマの場合、描き込みを増やすと画面がゴチャゴチャしてしまうので、どうしてもあっさりとした絵にせざるを得ず、限られた情報量でシーン状況やキャラの感情を伝えなければならないため、純粋にその人の画力が出てしまうからだ。

ここが大ゴマと決定的に違う点であり、大ゴマはとにかく情報量を増やせば、画力が低い人でも、「何だか凄そうな絵」に仕上げることが可能であるのに対して、小さいコマはそういう "ごまかし" が効かないため、下手な人が描けば、本当に下手に見えてしまう。

 

例えば、プロの漫画家の描く小さいコマは、何の違和感もなく見れるし、何が描いてあるのかすぐに理解できるけど、初心者が描く小さいコマというのは、「下手」を通り越して、最悪の場合、何が描いてあるのかさえ分からない時がある。

 

つまり、画力が低い人ほど、コマは小さく割ってはならず、なるべく大きいコマ割りにした方が良い。僕は、これまでの自分の傾向を分析して、この結論にたどり着いた。小さいコマが多いと、パッと見の印象が悪いというか、目を引く絵がないし、絵も下手だし・・・という感想に繋がってしまう。

 

逆に大きい絵が多いと、たとえそれほど画力が高くなくても、ちゃんと印象には残る。その人が伝えたいことが分かるというかね。今回の作品に取り組む中で、その点を強く意識するようになったし、コマ割りが小さいと、僕は自分に「もっと大きく描け」と言い聞かせている。

 

明日の修正作業ではコマ割りからやり直すので、この点を意識していきたい。