箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ネーム作業が31ページまで進んだけど、現在の方針のままでいいのか考え直す。

ネーム31Pまで完了。

2日間で20ページぐらい進んだので、ペースとしては悪くないと思う。

 

ちなみに、改めて計算し直したら、全部で50ページぐらいになりそうだということが分かった。どう考えても長いよなぁ。本当は40〜45ページぐらいに収めたいんだけど、僕はどうしてもページが長くなってしまう傾向があって、初めて本格的なストーリー漫画に挑戦した時は55ページだったし、一番多くて70ページのネームを描いたこともある。

さすがに、70ページのネームについては、「いやいや、どう考えても商業誌向きじゃないだろ」「一体どこに70ページの作品を掲載してくれる媒体があるんだよ」と突っ込みたくなるけど、驚くべきことに、その当時の僕は至極ご満悦だった。まあ、その作品はボロクソに言われて撃沈したけどね。

(余談だが、その作品を今描き直せば、もっと少ないページ数でまとめる自信はある)

 

今回の作品に近いところで言えば、初めて新人賞で入賞したときの49ページの作品がそうかな。ページ数が多すぎるのではないかと若干不安だった僕は、その当時の担当者に相談したところ、担当者が「規程のページ数に収まっているし、特に問題ない」と言ってくれたので、特にページを削ったりすることもせずに、そのまま描き上げた。まあ、ぶっちゃけ、深く考えないのであればそれでも良い。

 

というわけで、今回の作品については、「規程のページ数に収まっているから良し」と納得して、そのまま描き進めるか、あるいは、もっとページ数を削ってスリムにしたいと思うのであれば、ストーリー展開自体を変えるしかない。

と言うのも、「このシーンを盛り上げるためには、こういう展開にしなくちゃいけないし、そのためにはこれぐらいページ数を割く必要があるなぁ」と考えている展開自体がありきたりだったり、ベタだったり、どこかで見たことのある絵だったりして、その展開をもっと考え直せば、ストーリーが面白くなって、さらにページ数も削れる可能性があるように感じている。

というか、本当に大事なのはそっちかな。ページ数の問題ではなくて、「本当にこの展開のまま、50ページの作品に仕上げて良いのか?」という疑問や不安こそが本質なんだろう。だって、自分が本当に面白いと思っているのであれば、別に50ページだろうが何だろが問題ないんだから。

 

実際のところ、今僕の頭の中にあるイメージをそのまま描き出せば、たぶん「どこかで見たことのある漫画」になると思う。当初、イメージを練っていた時は結構自信があったけど、作品に取り掛かる段階で、徐々に自信が失われていって、最終的には「これのどこが面白いんだ?」と思っている自分がいる。これは創作活動の常であり、どうしても避けられない。このイメージを乗り越えていくしかない。

ひとまず、現在のストーリー構成を維持したまま、「もっと面白い展開」「もっと魅力的なアクション」「もっと興味関心を引くキャラの反応」を考えていきたい。

 

P.S.

初詣の時に引いたおみくじによると、今年の僕は「すぐに手が届きそうでいてなかなか届かないもどかしさのある運気」だそうで、本当にそうだなーと思う。「この時期に大きな事を望まずに、身近な事柄を一つ一つ丁寧に処理していきましょう」とのことなので、デカいことを望まずに、「自分が納得できる作品を描く」という今年の目標に向かって、コツコツと描き進めていきたい。出来ることからコツコツと。