箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ツヤベタとか黒ベタの加工処理のやり方とか。

最近はずーっと模写ばかりやっているおかげで、今までよく分からなかった部分(適当にやっていた部分)がちょっとずつ分かるようになってきた。

 

分かりやすいところで言うと黒ベタの加工。

今までは何となく感覚的にやっていた部分なんだけど、選択範囲を取ってから加工した方が良いなーとか、ベタを多めにしたいから、いったんベタを塗ってから加工したほうがそれっぽいなーとか、そういう総合判断が出来るようになってきた気がする。こういうテクニックの引き出しを増やしていきたいと思う今日この頃です。

 

あと、黒ベタの加工の話に関連して、いわゆる「ツヤベタ」についてちょっと触れとく。

 

ツヤベタとは黒髪のハイライト表現の一種であり、入り抜きのついたブラシでホワイトを入れる手法のことを指すんだけど、最近はツヤベタが「古い」とされる傾向があるように思う。かくいう僕もツヤベタが古いと感じてしまう人間であり、黒髪のキャラを描くときは、何とかツヤベタ以外の方法で描けないかなーと思ったりもする。

 

特に少年漫画系の絵柄では、ほとんどツヤベタが用いられていない印象があって、黒ベタをドバっと塗って終わりとか、ツヤ部分やハイライト部分を少しだけ描き込むとか、そういうあっさりとした描き方が多いような気がする。例えば、スパイファミリーのヨルとかユーリなんかはまさにそんな感じ。

僕が最近参考にしている裏那先生も黒ベタの加工に"クセ"がある作家さんであり、黒ベタをボケ足の強いカケアミや点描スプレーのようなもので削る加工をよくしており、黒髪のキャラ(アモ)を描く時も同じように黒髪ベタをカケアミとかで削る処理をしている。ほとんどツヤの表現がなく、少し毛の流れを描き込むぐらいかな。

 

黒ベタについては、こういう風にあっさりとした描き方が「カッコいい」とされる時代になったんだろうなーと思う。呪術廻戦とかを見ていても思うんだけど、あまりカケアミでグラデーションを作ったりとかもしないしね。こういうところの感覚も磨いていきたいな。