箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

僕のカバン事情と購入検討中のデイパックのお話

僕は、普段そんなに荷物を持ち歩くことがない。

 

会社勤めをしているわけではないので、毎日重い荷物を持って通勤することもないし、どこぞの売れっ子デザイナーのように、カメラやMacbookを外に持ち出すこともない。せいぜいiPadや本を持ってカフェに出かけるぐらいだろうか。売れてる漫画家さんであれば編集者と打ち合わせをしたり、どこかに取材しに行ったりするんだろうけどね。残念ながら僕にそんな予定はない。

 

まあ、そんな身軽な僕なので、基本的には小さめのポーチとかショルダーバッグを使うことが多く、10年以上に渡って愛用しているPOTERのタンカーポーチとか、最近購入したDODのミニショルダーを使ったりしている。ほとんどの場合はこのバッグで不足することはない。

 

 

ただ、最近ちょっと思うのは、自分の荷物の容量ギリギリのサイズのバッグを使っていると、少し荷物が増えたときに物凄く困るということである。

例えば、病院に行って自分が思ってたよりも薬の処方量が多かったときに、バッグに無理やり押し込めることになって、めちゃくちゃ不便だったりする。他にも、役所でA4サイズの書類を渡されたときとか、出先でお土産を買ったときとか、少し大きめの荷物を持ち運ぶときなんかも困る。

 

というわけで、もう少し大きめのデイパックが欲しいのだけど、いかんせんデイパックまで行ってしまうと、容量がかなり大きくなるし、デザインやフォルムがそんなに良くない。例えば、コスパ最強と言われている無印良品のデイパックは、確かに安くて品質も良いんだけど、個人的にそんなにフォルムがカッコいいと思えない。

 

www.muji.com

 

しかし、かと言って、デイパックのデザイン性を追い求めようとすると、コムデギャルソン、ポーター、ノースフェイスといったド定番のデイパックになってしまい、他の人と被ることになってしまう。

例えば、僕が好きなPOTERのタンカーデイパックなんて、それこそ街のあちこちで見かける。デザイン、サイズ、機能性に文句はないものの、「おじさん世代が愛用しているブランド」というイメージが既に定着してしまっており、どうしてもこのバッグを使う気になれない。

 

 

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ただ、最近になって、自分のイメージに合うバッグが念願叶ってやっと見つかった。

それが、「N.HOOLYWOOD」と「PORTER」がコラボして作ったデイパックである(2015年ぐらいから発売されているエヌハリの定番アイテムらしい)。

 

maw-sapporo.com

 

このデイパックはめちゃくちゃシンプルなデザインをしており、ブランドロゴが見えないのもポイントが高い。完全防水ではないものの、メイン収納部分が2つあるのも機能的で良いと感じる。素材自体はよくあるナイロンだが、逆に言えば飽きが来ない普遍的な見た目をしており、どんな服装にも合わせられる万能性を感じる。

 

また、こちらのデイパックのSMALLサイズは、珍しいスクエア型の形状をしていて、「そんなに大きすぎず、形もスッキリとしていてカッコいい」というデザイン性を実現している。デイパック本来のカジュアルさと、スッキリとしたスタイリッシュさを両立した唯一無二のデザインという感じだろうか。背負ったときのシルエットも良い。

 

というわけで、サイズ、デザイン、機能性、他の人と被りにくい・・・といった色んな面において、僕の希望を満たしたバッグなのだ。

 

・・・ただ、ひとつだけ難点があって、このバッグはめちゃくちゃ高い。SMALLサイズの定価が3万7千円もする。たぶん原価だけで言うなら、無印良品のデイパックと大して変わらんと思うけど、デザイン・ブランド料とか、ポーターへの別注コストとか、物価高・円安の影響とか、そういうものがもろもろ関係してこの価格設定になったんだろう。

 

普通だったら、「こんな高いバッグ買えん」と却下するところだが、どうせだったら「このバッグを買うために頑張ろう」というモチベーションに変えることにした。具体的には、次に漫画の原稿料を貰えるような仕事を受注できたら、自分へのご褒美としてこのバッグを買おうと思う。とりあえず今はスマホを買い替えるのが優先だけども・・・。

 

というわけで、僕が欲しいと思ったデイパックのお話でした。