箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

Wacomから発売予定の「MovinkPad 11」の良さを語る。

久しぶりに「あ、これ欲しい」と思ったデバイスがあったので、ちょっとその商品の紹介を。

 

それがこちら。

 

estore.wacom.jp

 

Wacomから発売予定の「MovinkPad11」という新商品である。いわゆるポータブルタブレットという位置づけの商品になる。

 

この商品のなにが良いかというと、まずiPad Proよりも圧倒的に安い。

 

iPad Proが15万円以上するようなバカ高い贅沢品であるのに対して、MovinkPadは税込み7万円である。安いとは言わないが、まだ手の届く範囲内と言えよう。お絵描きしかしないというなら、こっちを買った方が断然コスパは良いと感じる。

 

また、お絵描きツールの性能を見ても、MovinkPadの方がスペックは上。

iPadの筆圧レベルは「1000前後」と言われているのに対して、MovinkPadはワコム液タブと同じ「8192レベル」だし、充電を必要とする「Apple Pencil」とは異なり、充電不要の「Wacom Pro Pen 3」が使用可能となっている。つまり、ワコムの液タブをそのまま外に持ち運んで使えるということであり、これは非常に魅力的に映る。

 

ただし、メモリが8GBしかないのは心許ない。これだと、ちょっとしたラフスケッチとか、下描きぐらいだったらこのタブレットでもできるけど、本格的な原稿作業は到底できない。

僕が持っているiPad Pro 11インチもメモリRAM容量が8GBであり、クリスタで原稿作業をしようとしたら何度もアプリが落ちそうになった。

 

 

MovinkPadの説明を読んでいても、基本的には「下描き」と「ちょっとしたイラスト」ぐらいを念頭に置いているような印象を受けるし、おそらくそういう位置づけのタブレットなんだろう。

 

・・・うーん。「下描き」とか「ちょっとしたスケッチ」ぐらいしか出来ないんだったら、別にiPadでも良いし、なんだか惜しいなぁと思ってしまった。今は様子見かなぁ。

 

***

 

僕の理想としては、タブレットだけで原稿作業を完結させることであり、たぶんかなり難しいと思うけど、4K解像度で、ワコムCintiqProとほぼ同等のことができて、クリスタもサクサク動く・・・というタブレットがあったら余裕で買うと思う。

 

そういう意味では、MovinkPadの方向性はめちゃくちゃ良くて、「Wacom液タブと同じことが外でも出来ますよ」という方向でこの先も進化していってくれたら嬉しい。それこそ、4K解像度&メモリ16GBの「MovinkPad Pro」とかが発売されたら、プロの漫画家も食いつくんじゃないだろうか。少なくとも僕は絶対に買う。たぶん30万円とかするだろうけどね。

 

というわけで、MovinkPad11の紹介でした。