箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

ネームがダメだったけど、早速次に向けて方針を考える。

今回のネームもダメだったー。

 

・・・けど、ちゃんと収穫もあって、明確に自分のやりたいことも見つかった。新人賞を受賞してから、あーでもないこーでもないとチューニングをしている期間がずっと続いていて、ようやくやっと「あ、自分がやりたいのはこれだな」というのが分かった気がする。

 

というわけで、次回に向けてネームの方向性とか、意識すべきポイントを自分なりにまとめてみたい。

 

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これまでのネームコンペの経験を踏まえて、「絵のインパクト」が物凄く大事だということがハッキリと分かってきた。少し乱暴なことを言うと、ストーリー展開がやや単調だったとしても、それを「圧倒的な絵」「見たこともない絵」で描けば誰も文句を言わない。結局どこまでいっても絵なのだ。

 

また、少年漫画では、キャラクター同士の関係性を掘り下げていってもあまり響かず、「少年主人公の心情に寄り添うこと」が強く求められる。主人公の願望、悩み、葛藤、憧れ、勇気・・・等々。ここをちゃんと説得的に描こうとしない少年漫画はダメであり、逆に言えば、たとえ不器用だったとしても、主人公の心情にちゃんと寄り添おうとする漫画は評価される。

 

そして、もうひとつ。「とにかく分かりやすく描く」ということ。これも超重要。「これは描かなくても伝わるだろう」と思ったことは、ほぼ伝わっていない。なので、「ほぼ伝わっていない」と思いながらシーンや演技を考えていく必要がある。セリフや表情にしてもそう。少年漫画は「やりすぎかな?」と感じるぐらいオーバーに描いて丁度いい。

 

こんなところだろうか。

 

ざっくりとした流れで言うと、主人公の心情に寄り添いながら、そのシーンで見せたい主人公の一面を考え、それに合った「分かりやすくインパクトのある絵」を作っていくという感じ。

また、それに加えて、前回のネームでも意識したことをそのまま継続し、以下のポイントもしっかりと押さえる。

 

  1. 物語の要素を増やしすぎない。引き算で考える。
  2. 導入部分に世界観・主人公に興味を持たせるような展開を持ってくる。
  3. どういう物語なのかが感覚的に分かるようにする。
  4. 出来事→感情→意志という順番で描く。
  5. 主人公たちの魅力を行動(演技)で伝える。
  6. コマ割りはしっかりとメリハリを効かせる(見開きの中で何を見せたいのかをハッキリさせる)。
  7. 出来る限り多くの「めくり」を入れる。

 

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あとは、もう少し主人公のキャラを練ろう。

何がしたい奴なのか、どんなことに心を踊らせる奴なのか、守りたいものはあるか、大切にしている信念はあるか、大事な人はいるか、弱点はあるか・・・等々。

 

なんだか見えてきそうな気もする。頑張ろう。