箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

最近よく冷え込むけど、相も変わらずネームの日々は続いていく。

途中で少し躓いたものの、今のところネームが順調に進んでおり、ほぼ最終ページまで完成した。

 

これまでに積み重ねてきたネーム経験の甲斐もあってか、「こういうやり方はうまくいかない」「アイデアに行き詰まったら、こういう視点を持つとうまくいく」といったネーム感覚が身についてきたような気がする。何だかんだ言って、少年誌での経験も活きてると感じる。とりま少年誌に感謝しておこう。

 

一応、自分の中でテーマに沿った展開・コマ割り・絵・演出が描けていると思うけど、少しありきたりに感じる部分もあって、「もう少し捻れないかな〜」と頭を悩ませていたりする。たぶん、それは展開の問題ではなく、演出の問題であり、見せ方が若干単調だったり、既視感のある絵になっていることが原因だろうなと思う。というわけで、今までのイメージに引っ張られずに、自分だけのイメージを爆発させていきたい。最後に残された課題としてはそこかな。

 

あと、最後まで描いてみて、圧倒的に青年漫画の方が描きやすいと感じた。

少年漫画では、主人公の動機・目的・葛藤を読者に対してハッキリと明示しなければならず、必ず最後には主人公が自らの問題を克服して、「勝利」や「成長」を感じさせるオチにしなければならない。しかし、毎回そんなに都合良く王道のストーリーを思いつくわけではなく、それが苦しさを加速させていた。

 

他方、青年漫画では、必ずしも主人公の悩みや葛藤を分かりやすく明示する必要もないし、キャラが自分の感情をベラベラと喋るシーンを描かなくてもいい。青年漫画では「キャラの意志」を表現した「エピソード」さえ描けていればそれで良いからだ。

また、「度肝を抜くようなクライマックス」にする必要もなく、「テーマに沿った心の葛藤」がちゃんと描けていれば問題ない。要するに、そこまで強くカタルシスを要求されない。これも個人的には凄く大きい。

 

まあ、そんな感じで、ネームのラストスパートに向けて頑張っていこう。

 

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最後にひとつ余談。

 

今年の夏頃に文房具やノートに熱を入れていた時期もあったんだけど、結局iPadしか使わなくなってしまった。

定番のProcrateはもちろんのこと、最近は再びフリーボードをよく使うようになって、セルフブレスト会議とか、アイデア出しで利用している。iPad&Apple Pencilに対しては、文字が書きにくいというイメージがあったんだけど、フリーボードの「万年筆ブラシ」だけはめちゃくちゃ文字が書きやすくて、もっぱらこればっかり使っている。

 

 

ただ、最近はややバッテリーの減りが早くなったような気がする。購入してからまだ1年半程度だけど、iPadのバッテリーの寿命は2〜3年らしく、ゆくゆくはバッテリー交換または買い替えを検討しなくてはなーと思う。

 

というわけで、本日はここまで。