箱庭的ノスタルジー

世界の片隅で、漫画を描く。

やっぱりミドリMDノートのコットン用紙に戻ることにした。

これはもう、ノートを探す旅の途中で起こったひとつの経験と捉えるしかない。

 

僕は数日前に「BIBLIO NOTE(ビブリオノート)」のことについて紹介し、これを「アイデアノート」で使っていくと高らかに宣言したばかりだった。

 

 

しかし、その考え方に変化が生じ、ボロクソに批判していた「ミドリMDノート(コットン用紙)」にやっぱり戻ることに決めた。

 

「ミドリMDノート」については、このブログでもたびたび紹介し、コットン用紙については、「裏抜け・裏写りが激しい」「ページ単価が高い」と指摘させてもらったのだけど、今の自分の作業環境に合っているのはむしろこっちかなーと思い直すようになった。

 

 

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いざ、アイデアノートを使い始めて、僕が気づいたこととしては、アイデアラフを練っている段階では、ほとんどインクペンを使うことがなく、シャーペンしか出番がないということだった。

 

というか、そもそもなんでBIBLIO NOTEを使おうと思ったかというと、「インクの滲み、裏抜け・裏写りが少ない」という点に強みを感じており、万年筆やミリペンなどのインクペンを使うことを想定していたからである。しかし、インクペンを使わないのであれば、その強みは無用の長物に過ぎない。

とはいえ、鉛筆・シャーペンと相性が良ければ、別にそれで良いわけだし、BIBLIO NOTEの方がページ単価が安く、コスパという点ではミドリMDノートよりも優秀なので、まだこの時点ではBIBLIO NOTEへの期待を失ってはいなかった。

 

しかし、実際にシャーペンでラフ絵を描いてみたところ、黒鉛のノリが悪いということが判明する。BIBLIO NOTEは、インク滲みによる裏抜け・裏写りの耐性に優れているかわりに、鉛筆・シャーペンで描いたときの心地よさ(クロッキー紙のようなザラザラ感)を犠牲にしており、やや紙質がツルツルとしているのだ。

そのため、シャーペンで下書きを描いて、その上からインクペンでペン入れをするならまだ良いとしても、シャーペンだけでラフ絵を描いていくにしては、描き心地がそんなに良いとは思えないノートだった。

 

僕は思わず「あちゃー」と頭を抱える。

 

逆に、ミドリMDノートのコットン用紙は、インク滲みによる裏抜け・裏写り耐性はほとんど無いものの、鉛筆・シャーペンとの相性は抜群であり、黒鉛のノリもいい。個人的には、クロッキー紙よりもこっちの方が描きやすいと感じる。僕の場合は、シャーペンでアイデアラフを描くだけなので、裏抜け・裏写りを気にする必要もない。

 

はい。ということで、僕はあっさりと「ミドリMDノート(コットン用紙)」への復帰を決めた。

MDコットンノートは、スケッチブック並にページ単価が高いが、「A5サイズ」「綴じノート」「無地」「それなりのページ数」「シャーペンとの相性が良い」という条件を満たすのは、もはやこのノートしかなく、よっぽどのことが無い限り、このノートを3ヶ月ぐらいのスパンで買い替えていくことになると思う。

 

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僕は、最近の創作活動のルーティンとして、毎日最低でも2ページ分のスケッチ・模写をするようにしている。

そして、MDノートは全部で176ページなので、2ページずつスケッチをしていくと、約3ヶ月で使い切る計算となる。さきほど、3ヶ月スパンで買い替えるといったのはそういう意味だ。

 

ということは、1年で4冊購入することになり、1冊1,430円なので、年間で約6,000円かかる。ノートに6,000円というのは、若干高いような気もするけど、まあ、ここに関しては「投資」だと割り切ってリピートしていこう。

 

ノート沼って深いなーと感じた出来事でした。